「あ、あぁ…おはよう。」
ロンは少々気不味そうにしながらも、レンにそう返してくれるあたり、レンの事は何も怒ってはいない様だ。
「一緒に朝食を食べに行かない?」
そう言うとロンは小さく何度か頷き、共に大広間へと向かい、席に着けば、2人とも無言で朝食を済ませる。
これほど重苦しい朝食はロンにとって初めてに違いないと思えば、レンは小さく苦笑を浮かべた。
「これから予定はある?」
「別に。」
「それじゃ、お散歩に付き合ってくれない?」
レンは片手を差し出し微笑めば、ロンはその手を見て少し考える仕草を見せたが、やっとその手を取り歩き始めてくれる。
レンの話を聞いてくれる気はあるようだと、内心ホッとした。
ハーマイオニーはハリーと湖で話をしてみると昨夜言っていたので、レンは中庭へと向かい、近くのベンチで腰を下ろせばロンも同じように其処に座る。
どこか遠くを見つめてる辺りハリーとの事を考えているのかもしれない。
「ロンは…友達ってどういう風に思ってる?」
レンからそんな風な言葉が帰ってくるとは思っていなかったのか、不思議そうな表情を浮かべた後、少し不機嫌そうな表情を浮かべてぶっきらぼうに言葉を返す。
「何でも話し合える、信頼できる奴。一緒に居れば楽しいし、居ないと何か物足りない。」
「ロンはハリーが自分でゴブレットに名前を入れたと思っている?」
「でなかったら誰が入れるんだよ!」
大きな声でそう反論すれば「ごめん」と小さく謝り顔を背けるロンに、レンは小さく苦笑した。
「私もハリーもゴブレットに名前を入れていないわ。友達を裏切る事なんかハリーは絶対に出来ない。」
真直ぐにロンを見つめてそう言えば、ロンは俯いたまま顔を上げようとはしない。