そして鞄から書き溜めてた手紙を取り出せば、ロンは驚いた表情を浮かべる。
「それ何?」
「リーマスへの手紙よ。いつも日記みたいに毎日あった事を書き綴ってた癖ね。お薬送る時に一緒に送ってしまおうと思って。一度に全部書こうとすると、あーこれを書けばよかったとか、そういうの思い出してしまって。書き忘れの為にまたお手紙書くの嫌じゃない?」
レンはクスクスと笑えば、ロンはプッと噴出して声を上げて笑った。
リーマスへの手紙にも、続きに今日の日付と、シリウスに書いた内容と同じモノを書き綴る。
「さ、梟小屋に行きましょう?」
2人はそのまま梟小屋へと向かえば、ヘドウィグが高い場所で拗ねているのを見かけて、苦笑を浮かべる。
「ヘドウィグ、良かったらお使いを頼まれてくれないかしら?」
レンがそう声をかければ、不機嫌そうに肩に飛び降りて、用件を待っている様にホーッと鳴く。
ハリーには事前に許可を貰っている事をヘドウィグも判っている様だった。
「リーマス・ルーピンに。お薬も入っているから重いけれど…大丈夫?」
小さな篭に薬と手紙を入れて蓋をすれば、取っ手の部分を脚で掴み、ヘドウィグは空高く飛び立っていく。
「何であんなに不機嫌なんだ?」
「…ハリーに使ってもらえなかったのね。シリウスがヘドウィグは目立つから使うなって言っていた筈だから。」
そうか…と納得すると、自分の周りを賑やかに飛び回るピッグをひと一つ掴みしレンに差し出す。
「ピッグを使いなよ。やんちゃだけど、届けてくれると思うよ。」
「有難うロン。ピッグ、このお手紙をシリウスに…ちゃんと届けてね?」
脚に手紙をくくりつければ、ホーホーッと嬉しそうに鳴くと、勢い良く空へと飛び立つ。
少々勢いが良すぎてふら付いているのは心配だったが、それもどこか愛らしい梟だった。