「去年スネイプ先生が言いました…蛙の子は蛙だと…私、その通りだなって…さっき実感しました。」
暫くの沈黙の後、レンは小さくそう零せば、ダンブルドアは不思議そうに首を傾げる。
「本当にそう思うのかの?」
「私…ハリーが信じてもらえなくて、周りから冷たい目で見られたり嫌がらせをされているのが、嫌で嫌で堪りませんでした。」
レンがゆっくりと話し始めれば、口を挟む訳でもなく、話し終わるのを待っているかの様に話を聞いてくれる。
「けれどさっき…ハーマイオニーまで傷付けられて…もう全てを壊してやりたいと…そう思ってしまった自分がいました。怒っては駄目だ…辛いのは私じゃないのにって判ってたのに…。」
レンは自分が思っていた事を正直にダンブルドアに話せば、ほっほっほっを楽しそうに笑った。
「レンは全てを壊したいと思ってもそうはしなかった…そうじゃろう?」
「けれど、態度に出ていたかもしれません。」
レンがそう言えば、ダンブルドアはニッコリと笑い髭を撫でている。
「まぁそれくらいは仕方がなかろう。」
悪戯っぽく笑うダンブルドアに、レンから自然と笑みが零れる。
「レン…どれだけ似ているかではなく、どれだけ違うか…じゃよ。」
優しく我が子を見るかの様な眼差しを向けて、ゆっくりとそう話してくれるダンブルドア。
「当主となる試練を受けるのは、もっと心も体も大人になってから…そう決められておった。じゃが、悪意と欲がレンを最年少当主へと仕立ててしまったのじゃ。その小さな肩や心にかかる負担は大きなものじゃろう。」
ダンブルドアは優しく話しかけてくれる。
「じゃが昔と違い今のレンは独りじゃないのじゃ。いつでも頼りなさい。」
判ったかね?と少し悪戯っぽく微笑み言うダンブルドアに、レンは小さく微笑み頷いて見せた。