第25話
それからレンはじっと寝室で本を読み時を過ごしていた。
皆が夕食の頃にも降りて行く事はなく過ごしていると、不意に窓を叩く音が聞こえ其方に意識を向ける。
「いらっしゃい。」
窓を開け、小さな訪問者のメンフクロウにそう声をかけると、メンフクロウは1通の手紙をレンの前に落とした。
「有難う。」
お礼を言い、少し撫でてみせれば、嬉しそうに鳴きフクロウは小屋へと戻っていく。
見送り窓を閉めると、手紙の差出人にレンの気持ちが一気に高ぶったのが自分でも判る。
そう、差出人は、シリウスだった。
『レン 学校でそんな事が起こっていたとは…ダンブルドアの目が光っている場所でその様な事が起こるとは私も予想をしていなかった。レンの言う通り、誰かがハリーを狙っているのは確かな事だ。11月22日に私はハリーと2人っきりで話をしようと思っている。それで何かが変わる訳ではないだろうが…レンには、ハリーの力になってやって欲しい。だが、キミは母親にも良く似て少々無理をする事があるからね、何かあれば必ず知らせる事。独りで無理をするんじゃないよ。 シリウス』
ハリーと直接話をしてもらえる…。
そのことがハリーにとってどれだけ支えになるか…そう思うとレンは嬉しかった。
最近のハリーには、ロンといた時のように心から笑えている様な場面が少ない。
だが、シリウスがハリーの前に姿を現してくれたら…
心の中に溜まっている恐怖や不満…そう言ったものが少しでも和らぐんじゃないか…。
レンはそう思いながら、丁寧に手紙を折り畳みしまった。


それから数日後。
ハーマイオニーを医務室に送っていたあの時、ハリー達代表選手は杖調べの儀式と軽いインタビューを受けていたらしく、その新聞が発行された。
記者はあのリーター・スキーターだ。