『僕の力は両親から受け継いだものだと思います。今僕を見たら両親はきっと僕を誇りに思うでしょう。…えぇ、時々夜になると僕は今でも両親を思って泣きます。それが恥ずかしいとは思いません。試合では絶対怪我をしたりしないって僕には判っています。だって、両親が僕を見守ってくれています。』
そうインタビュー記事の殆どがハリーの内容で、他の代表者は最後の一文に纏められたり(セドリックは名前すら出ていなかった)ハリーにはハーマイオニーというとびきり可愛い恋人が居るというような内容も書かれており、レンは深い溜息を吐いたのを覚えている。
ハリーはその内容の全てがでっち上げだと憤慨しており、元々レンも記事を信じるつもりはなかった。
彼女がでっち上げの天才だという事を、元々レンは知っていたからだ。
そんな記事が載ってから、ハリーは針の寧ろだった。
スリザリン生を中心に殆どの皆がハリーを揶揄ったりしているのだ。
このところハーマイオニーも苛々していた。
その原因となるのは、やはりロンとハリーの事だ。
罰則を受けに2時間程スネイプの所に2人でいたらしいが、仲直りをするどころかその当日にあんなインタビュー記事が発行されたものだから、ロンはハリーが目立つ事を楽しんでいると思っているのだと、ハリーは言っていた。
そんな毎日の中、2人の間を行ったり来たりと仲直りに奮闘し続けてもお互い仲直りをしようとしない…
そんな状況にお手上げ状態なのだろう。
そのまま時は過ぎ、第1の課題が行われる週の前の土曜日、3年生以外の生徒は全員ホグズミード行きを許可された。
「ロンの事はどうする気?」
城から出た方が気晴らしになると勧めたハーマイオニーにハリーは聞いた。
「ロンと一緒に行きたくないの?」
「あぁ…その事…。『三本の箒』で、貴方と私がロンに会う様にしたらどうかと思って。」
「嫌だ。」
ハリーはきっぱり断り、レンは自分に負けずとハリーも頑固だと思ってしまった。