「え?」
「ハーマイオニーの匂い?」
「失礼ね!」
「違うの、その香りのする場所にハーマイオニーと居た気がする。そうなるとホグワーツで嗅いだ事があるんだわ。」
そう言い本を閉じると、レンは考え込んでしまったので、双子とロンは苦笑を浮かべ、0時を回ると寝室へと戻っていく。
「なんでレンはそんなにその香りが気になるの?」
「判らないわ。けど…引っかかるの。これをそのままにしたらいけないって…そんな勘がするのよ。」
「貴女がそんなに気にするって事は、変わった香りなのね。…けれど考えるのはもうそれくらいにしておきましょう?」
ハーマイオニーに言われて時計を見ればもう直で1時になる。
確かハリーは1時にシリウスと話す約束をしていたし、シリウスの手紙には「2人っきりで」と書いてあった事を思い出せば、小さく頷き寝室へと戻った。
ベッドに潜り、暫くすれば、頭の中に”シリウス・ブラック”と名前が浮かびレンは飛び起きた。
そんな筈がない。
レンの家に入ろうとすれば皆こうして、知らせが来る訳だが、シリウスには自分の許可がなくても入れる様にしてある。
“レン、談話室へ来てくれ。話しておきたいことがある”
闇の中でシリウスはそう言ったのだろう。
頭の中でその声が響き、レンは周りの皆が起きぬように気を付けながら急いで談話室へと下りていく。
談話室に着けば、ハリーは暖炉の前に屈み込んでおり、そこにはシリウスの生首がある。
きっと暖炉に顔だけ突っ込み向こう側の人間と話をするという使い方で、煙突を利用しているのだろう。