「シリウス…さっきのは一体どうやって…?…ハリーとの話は…?」
「さっきのはお前の母親にやり方を聞いた事があってね。そんな事はどうでもいい。レンに聞いておきたい事がある。」
シリウスの言葉にレンはハリーの隣で同じ様に屈み込めば、シリウスは話を続ける。
「あまり時間がない、単刀直入に聞く。カルカロフで何か感じる事はないか?」
「私と視線を合わせようとせずに、怯えた瞳をしているの。私の秘密を知ってる死喰い人の可能性が高いって思ってるわ。」
その言葉に、ハリーとシリウスは視線を合わせる。
「ハリーから全てを聞き、その話を今していたところだ。」
「仲間の名前を話して自分の過ちを認めたんだって。だからシリウスはカルカロフがゴブレットに名前を入れたと思ってるんだ。ダームストラングの代表選手にも気を付けなさいって。」
カルカロフ…レンの視線に怯えていた彼が、ダンブルドアの目が光っている所でそんな大それた事ができるだろうか?
レンがそう考えていれば、シリウスは話を続ける。
「日刊預言者新聞にはずっと注目してきたよ。」
「シリウスおじさんもそうだし、世界中がね。」
ハリーは苦笑いをした。
「スキーター女史の先月の記事の行間を読むと、ムーディがホグワーツに出発する前の晩に襲われた。あの女が空騒ぎだったと書いていることは承知している。しかし…私は違うと思う。誰かがムーディがホグワーツに来るのを邪魔しようとしたのだ。ムーディが近くに居ると仕事がやり難くなるという事を知ってる奴が居る。ムーディの件は誰も本気になって追求しないだろう。マッド-アイが侵入者の物音を聞いたと、あんまりしょっちゅう言い過ぎた。だからといって本物を見つけられない訳ではない。ムーディは魔法省始まって以来の優秀な闇払いだ。」
「じゃ、シリウスおじさんが言いたいのは、カルカロフが僕を殺そうとしている…?」
ハリーは考えながらそう言うと、シリウスは戸惑いを見せ、そして考えながら言葉を紡いでいく。
「近頃どうもおかしな事を耳にする。死喰い人の動きが最近活発になってきているらしい。」
レンは考えるのをやめて、シリウスをじっと見つめる。