「色々…教えてくれるの?」
「僕で良ければ、ね?今度誘うからさ、考えてみて。」
「わ、判ったわ…それじゃ、私行くわね。」
「…そうだね、そろそろハリーの番かもしれない。僕の分まで応援しておいで。」
来てくれて有難う。セドリックは本当に嬉しそうに微笑んでみせ、レンも釣られるように微笑み返し席へと戻っていった。

「セドリックはどうだった?」
席に戻ればハーマイオニーは心配そうに声をかけてきて「大丈夫、元気そうだったわ」と言えば、彼女もロンも安心した様だった。
「フラーは魅惑呪文みたいなのでドラゴンを出し抜いて、クラムがドラゴンの目に向かって呪文を使って、今さっき終わったところだよ。得点は…」
次のドラゴン…そう、ハンガリー・ホーンテールが姿を現すと、説明をしてくれていたロンの顔が、先程のレンのように真っ青になった。
ロンだけではなく、今やハーマイオニーも血の通っていない人形のような顔色に変わっている。
「ハンガリー・ホーンテール…ハリーの課題の相手…」
そうレンが呟くと、ハーマイオニーがレンの手を痛いほどギュッと握り締め、その手を震わせていた。
ホイッスルが鳴って少しすると、顔色の悪いハリーがゆっくりと皆の前に姿を現し、会場は更にざわめく。
ハンガリー・ホーンテールがハリーを見つけると威嚇する様に尻尾を地面に激しく打ちつけ幅が1m程の溝を簡単に作り上げる。
ハリーはドラゴンをじっと見つめると、杖を一振りし、距離を保ちながらじっと待った。
「大丈夫、大丈夫よ…。」
自分に言い聞かせる様に、震えるハーマイオニーにレンは何度も呟き、ハーマイオニーはそれに合わせて、何度も頷いてみせる。
「あんなに練習したんだもの…ハリーなら絶対大丈夫よ。」
ハーマイオニーはそう言うと、今度はレンが強く頷いてみせる。