「頑張ったわね。貴方も…」
そう呟けば、ロンは恥ずかしそうに頬を掻き、レンはロンから離れてテントの出入り口まで走ると、2人に向かい今までで一番優しく笑んでみせる。
「ハーマイオニーを探してくるわ。ハリー、本当に素晴らしかったわ。クリアおめでとう。…また後でね。」
そういうと何故だか頬を少し紅くしていた2人をテントに残し、足早にテントを後にした。


その晩、ハリー、ロン、ハーマイオニー、レンは手紙を出しに梟小屋へと向かった。
ハリーはシリウスに手紙を送りたいのだという。
レンもそれに合わせて、こっそりシリウスとリーマスに手紙を書いた。
2人とも内容は同じで、ハリーがドラゴンを出し抜いて勝利を掲げた事。
そして…ホグワーツに旅立つ前、ルシウスと話をし、その時見せてもらった闇の印が以前より濃いものになっていた。
だから2人とも注意をして欲しいと、確信を持っている訳ではないが…自分はカルカロフがゴブレットにハリーの名前を入れたとは考え難い…他に誰かが居るのだ。引っかかってる部分があるのだが、証拠もなくそれを上手く説明できない…何か判り次第また連絡を入れる。そういった内容だ。
ハリーは小屋へ向かう間に、シリウスがカルカロフについて言った事を一部始終話して聞かせた。
カルカロフが死喰い人だったと聞かされたロンも、小屋に着いた時は始めっからそれを疑ってかかるべきだったと言う様になっていた。
ロンは今までの時間を埋めるかの様に、「僕はハリーが優勝すると思う」だとか色々と話しかけていた。
ハリーもそれが判っているのだろうが、嬉しそうな笑みが消える事はなく、手紙を出し終えると談話室まで引き返す。
談話室では既にお祭り騒ぎだった。
ハリーが姿を現すと、歓声と叫び声で再び爆発しそうなほどだったし、山のようなケーキ、大瓶入りのかぼちゃジュース、バタービールがどこもかしこもびっしりだった。
リーが「ドクター・フィリバスターのヒヤヒヤ花火」を爆発させた後だった様で、周り中に星や火花が散っていた。
絵の上手なディーンは、見事に新しい旗を何枚か描き上げており、その殆どがファイアボルトでホーンテールの頭上をブンブン飛び回るハリーの姿だった。
ハリーやロン、ハーマイオニーは食べ物をとり、先にソファに座っていたレンの側に皆座るとそれを食べ始め、幸せそうに微笑んでいるのを見てレンも幸せな気分で満たされていく。