その時に考え動く事にしよう…そう思い眠りに就こうとした時だった。
ガッ!と勢いよくカーテンが開けられてレンは開けた犯人の方に視線を向ければハーマイオニーの姿があった。
「やっぱり此処だった!一緒に見て欲しかったのに、貴女ったら何処にも居ないんですもの!」
ハーマイオニーは少し興奮気味にそういうと、カーテンを閉めてからレンのベッドに腰掛けた。
「どうしたの?」
「今日、厨房に行ってきたの。」
「説得しに?」
「もう!皆でそんな事を言うのね!…まぁいいわ。それで厨房に行ったら…覚えてる?クィディッチ・ワールドカップの時に見たあの屋敷しもべのウィンキー。あの子が居たの。ドビーもよ。」
ハーマイオニーの話によると、ドビーはちぐはぐの洋服を身に纏ってはいたが、給料と休暇を要求してこのホグワーツで働く事を決めたとのことだ。
ドビーは何よりも自由を愛したが、ダンブルドアの提案した1週間10ガリオンと週末の休日という待遇は良すぎると言い、1週間1ガリオンに1ヶ月に1日の休みという給料に値切り、貰ったお金で洋服を買ったり楽しそうに暮らしているらしい。
ウィンキーの方はそれを恥と、一般的な屋敷しもべと同じ様に考えており、泣いてばかりだった。
ドビーを恥じるべきだと叱り、その言葉にハーマイオニーは恥じるべきはクラウチの方だと言ったが、それを頑なに認めようとはせず、庇い続けていたそうだ。
「それはそうだわ。屋敷しもべは主人を侮辱する言葉は言わないもの。」
「けれどドビーは頑張ったわ。自分の昔のご主人は悪い闇の魔法使いだったってちゃんと言えたもの。」
ドビーの前のご主人…それはマルフォイ一家だった。
確かに彼らは死喰い人で悪い闇の魔法使いだろう。
「けれど、ウィンキーはバグマンさんの事はとても嫌がっていたわ。悪い魔法使い、とても悪い魔法使い!あたしのご主人様はあの人がお好きではない!ってね」
レンは何か知ってる?
そうハーマイオニーに聞かれたが、レンは首を横に振るしか出来なかった。
ハーマイオニーはその返事を聞き、厨房であった事を話すだけ話すと、満足した様に自分のベッドへと戻っていき、レンもその瞳を閉じ、眠りに就く事にした。