第29話
「ポッター!ウィーズリー!此方に注目なさい!!」
木曜日の変身術のクラスで、マクゴナガルの苛々した声が鞭のようにびしっと教室中に響き、2人共飛び上がって先生の方を見た。
授業も終わろうとしており、全部の生徒がホロホロ鳥をモルモットに変身させるという課題を終え、変身術は異種間取替えを行う場合、どのように調整しなければならないか…などと書かれた黒板の内容も全員が写し終えており、ハリーとロンは双子から貰っただまし杖を使って、教室の後ろの方でチャンバラをしていたところだった。
動きを止めて硬直したかの様に先生を見つめる2人の杖は、ハリーの物はゴム製の鱈に…そしてロンの杖はブリキのオウムに姿を変えていた。
レンはそんな2人の様子に思わず笑ってしまいそうになるのを必死に耐えた。
「2人とも、歳相応な振る舞いをしていただきたいものです。」
そうマクゴナガルが言い放つと同時にロンのオウムがハリーの鱈を攻撃し、その頭を切り落とした。
「クリスマス・ダンスパーティが近付きました。三大魔法学校対校試合の伝統でもあり、外国からのお客様と知り合う機会でもあります。ダンスパーティは4年生以上が参加を許されております。勿論下級生を招待する事は可能ですが…パーティ用のドレスローブを着用しなさい。ダンスパーティは大広間でクリスマスの夜8時から始まり夜中の12時に終わります。」
マクゴナガルはそういうと一言、当日は私達全員にとって髪を解き放ちははめを外すチャンスです。だからといって決してホグワーツの生徒に期待される行動基準を緩めている訳ではありません。どんな形にせよグリフィンドール生が学校に屈辱を与えるような事は許さないと皆に忠告をした。
授業が終わると、マクゴナガルは、ハリーを呼び止め、代表選手は伝統に従いパーティの最初に踊らなければならない事を伝えたのを確認すれば、レンはマクゴナガルを呼び止めた。
「どうしたのです?ミス・クレスメント」
「先生、私…クリスマス休暇は家に帰りたいのですが…それは許していただけるのでしょうか…?」
「構いません。ですが貴女は、必ずパーティに参加しなければなりません。」