「気に入っているの。」
レンのその言葉に、ドラコは嬉しそうに頬を紅くし、小さく微笑んだ。
「あのさ、今度、ダンスパーティがあるだろ?一緒に行かないか?」
レンはきょとんとした。
まさかドラコが自分を誘うと思わなかった。
「あの…私…クリスマス休暇は家に帰ろうと思っていて…」
「けどパーティには帰ってくるんだろう?」
「それはそうだけど…」
予想もしなかった状況にレンは困り、どう返事をしようと戸惑っている時だった。
「彼女はもう決まった人が居るから。」
そう言いながら、自分より背の高い男の子に腰を抱いて連れ去られ更に頭の中は混乱した。
「あーえっと…有難う?ジョージ、それとフレッド。」
談話室へと促されながら連れ去った犯人に一応礼を言えば、2人は悪戯っぽく微笑んだ。
「姫君がアイツとダンスパーティに行きたかったのなら。」
「余計なお世話でしたかな?」
レンはその問いに曖昧に微笑む事しかできなかった。
ドラコと行く事は嫌ではない。
それが自分と2人で居るときのドラコならば…だ。
大きく息を吐けば談話室に着き、ハリー達が座っていた近くのソファに腰掛けると頬杖をついた。
「ロン、ピッグウィジョンを借りても良いか?」
ジョージはそう言うが、ピッグはシリウスの所へ手紙を出しに行ったまま未だに帰ってきていない。
「駄目。今手紙の配達に出てる。でもどうして?」
「ジョージがピッグをダンスパーティに誘いたいからさ。」とフレッドが皮肉った。
「俺達が手紙を出したいからに決まってるだろ。バカチン」ジョージが言った。
「2人でそんなに次々と誰に手紙を出してるんだ、ん?」
ロンが聞いたが「嘴を突っ込むな。さもないとそれを焦がしてやるぞ」とフレッドが脅すように杖を振った。
「で…皆ダンスパーティの相手を見つけたか?」
「まーだ」
ロンが言った。