「なら急げよ、兄弟。さもないと良いのは全部取られちまうぞ」とフレッド。
「それじゃ、兄貴は誰と行くんだ?」
「アンジェリーナ」
フレッドはまったく照れもせず直ぐに答え、ロンは面を食らった様だ。
「もう申し込んだの?」
「良い質問だ。」
そう言い、やおら後ろを振り向きフレッドは談話室の向こうに声をかけた。
「おーい!アンジェリーナ!」
アンジェリーナは振り向き「何?」と声を返す。
「俺とダンスパーティに行くかい?」
フレッドがそう言うと、アンジェリーナは暫しフレッドを見つめ、直ぐにOKの返事を出した。
「こんなもんだ。」
フレッドは簡単だと言いながら欠伸を1つ。
「それじゃジョージは誰と行くんだ?」
ロンは噛み付くようにジョージをひと睨みすると、ジョージもフレッドと同じ様に1人の女性の名前を呼んだ。
「レン」
適当に話を聞きながら考え事をしていたレンは急に現実に戻されてきょとんとし「へ?」と気の抜けた返事を返すとジョージもフレッドもやれやれと言った感じで首を横に振っている。
「その子はダメよ?誘いに来た人、全部断ってるんだから。」
きっと決まってるんだわ。とハーマイオニー。
「マルフォイの奴と行かないのなら、俺とダンスパーティに行かないか?」
ハリーやロンの驚いたような瞳と、フレッドやリーの何かニヤニヤした表情、ハーマイオニーの少し不安そうな顔…そんな視線がじっとレンを捉え返事を待っている。
「お前らはこんな美少女が側にいるってのに、誘いも気付きもしなかったみたいだけどな、コイツやハーマイオニーは結構人気があるんだぜ?マルフォイの奴もセドリックもちゃんと魅力を判ってるみたいだけどな。」
フレッドはハリーとロンの視線をみて、揶揄うようにそう言うが、ジョージはレンに言葉を続ける。