寝室に戻った時には「女の子って難しいのね」と溜息混じりにぼやいてしまい、同じ部屋に居た女子達に笑われてしまったりとなんだか散々だとレンは思った。
「折角のダンスパーティですものね。良かったらこれでも読んでみる?」
そう言って自分達の年代の魔女向けに発行されている雑誌を貸してくれたのはパーバティだ。
レンは好意を有難く受け取り、その夜は借りた雑誌を読み耽って、次の日はまたハーマイオニーと一緒に読んだりと、2人で足りない知識を補おうと努め続けた。
やっと学期が終わり、レンは次の日に1週間だけ帰宅する為、持って行きたい物だけ荷物を纏める。
「あら、何しているの?」
「1週間だけ帰ろうと思って。」
そう言えば聞いたハーマイオニーは自分の耳が壊れたのかと思ったのか、もう一度聞き直し、レンは苦笑交じりにもう一度言う羽目になった。
「大丈夫。当日の昼頃までには帰ってくるわ。」
「絶対よ?私レンに色々手伝ってもらおうって思ってたんだから!」
そう不安そうなハーマイオニーと約束を交わし、休暇の1日目、レンは軽い荷物を片手に、ホグズミードまで歩いて行くと其処で姿くらましをした。
「ただいま」
バチンという音と共にレンが姿を現し、其処に居た2人の男は驚きを隠せない様子だった。
口に運ぼうとしていたティーカップが2人の顔の前で止まって、口が半開きのままレンをじっと見つめているのに、レンは思わず笑ってしまう。
「レン、どうしたんだ?」
「シリウスも此処に居たのね。」
「あぁ。南から戻ってきた時からね。此処の方が何かと安全でホグワーツからも近い。それよりも、だ。どうして帰ってきた?」
「あら、散々ね。私は2人に逢いたくて帰ってきたのに…おかえりも言ってもらえないなんて。」
2人がハッとすれば、レンはクスクスと笑い、冗談だと言えば、2人も笑みを浮かべ「おかえり」と言ってくれた。