それからシリウスは学校の事をずっと聞きたがり、色々な質問を投げかけてきた。
カルカロフの動きはどうだ?
何か変わった事は起こってはいないか?
ハリーは元気にしているか?
1つ1つに丁寧に答えてみせれば、満足した様で、リーマスとシリウスはなにやら話し合いを始めると、レンは定位置のゆり椅子に座り外を眺めながらポツリと呟く。
「気になる事と言えば…1つだけ引っかかってる事があるの。」
その言葉にシリウス達は話すのを止めてレンの方を不思議そうに見つめる。
「ムーディ先生から嗅いだ事のある香りがしたの…何の香りだかずっと思い出せなくて…どうしてこんなに気になるのかすら判らないけど、気になって仕方ない。引っかかるの…」
「ムーディなら我々もよく知っているが…香りか…。」
「飲んでいた酒の匂いとかではないのか?」
「私、お酒なんて殆ど飲んだ事無いわ。ジュースを常日頃持ち歩いてるとも思えないし…これを見落としてはいけないって誰かが言ってる様なそんな感覚。凄く気になるの…。私がホグワーツで嗅いだ事がある香りよ。」
それ以上、レンが何も話さないのが判ると2人はまた話し合いを始め、レンは邪魔をしないように宿題に取り掛かった。
それからの数日、ホグワーツも楽しかったが、家に居る事もとても楽しかった。
レンは、早朝にお墓参りを済ませると、夕方くらいまで魔法省でバグマンを追いかける行為を続けたが、バグマンは姿を現す事は無く、家に帰ってくると宿題をやり始め…と忙しく動き回っていた。
リーマスも何処かに出かけたりウロウロする事が多かったし、シリウスも犬になって朝早くに出かけると、夜遅くにならないと帰ってこなかったりと…とそんな生活が続く。
あっという間に明日はクリスマス…明日にはホグワーツに戻らなければならない。
結局此処に帰ってきても何も収穫はなかった…フレッドやジョージの為にバクマンを捕まえてどうにかしようと思ったが、彼は野生の勘でも鋭いのか最後の最後までレンの前に姿を現す事がなかった。
魔法省では何度かパーシーにあって昼食を一緒にしたりしたが、彼の上司、クラウチにも会う事がなかった。
もしかしたら2人ともホグワーツで行われている行事の所為で忙しく動き回ってるのかもしれないと思えばレンは大きな溜息を吐いた。