血は繋がってはおらず、そして何よりもヴォルデモートの娘であるレンに、そう思って言葉にしてくれる事が何よりもレンは嬉しかった。
「心配性な父親を2人も持つと大変ね。」
レンは冗談っぽく言えば、シリウスは念をおすかの様に「約束できるね?」と再度レンに言う。
「判ったわ。シリウスパパにリーマスパパの頼みだもの。」
そう言えば、2人は何処かホッとした様な表情を浮かべた。
「それじゃ、行ってくるわ。またね。」
そう言うと、2人の父親は「いってらっしゃい」と微笑み返し見送ってくれた。
パチンッという音と共にレンの姿が消えれば、2人の心に残る心配の色は消しきれていない様だった。
パチンッという音を鳴らし、ホグワーツの門の前に姿を現せば、其処で待っていたのはハーマイオニーだった。
「遅いわ!」
「寝坊したの。」
レンはそう言えば、ハーマイオニーは苦笑を浮かべる。
「お帰りなさい。髪、綺麗に整えたのね。」
「えぇ。リーマスがやってくれたの。」
パーティが終わるまで髪型が崩れぬよう魔法もかけてくれてあり、レンはそれをマントのフードを被って隠せば、ハーマイオニーは小さく笑う。
「皆で雪合戦をして遊んでるの。時間もまだあるし見に行きましょう?」
鞄を置いてきたいとも思ったが、自分の帰りをずっと此処で待っていてくれたのだ。
レンはハーマイオニーが差し出した手をとり、一緒に案内されるがまま校庭へと歩いていく。
「お帰り、レン」
帰ってこなかったらどうしようかと思ったぜ。と、やっていた雪合戦を一時中断させて出迎えてくれたのはジョージだ。
ジョージがそう言えば、皆も中断させてレンを出迎えてくれ、レンはそれに微笑んで返す。
一緒にやらないかと誘われたが、レンとハーマイオニーはそれを丁重に断り、フレッドとジョージ、そしてハリーとロンのチームに分かれてまた雪合戦が始まったのを、巻き込まれない位置から見学する事にした。