「ハリーとロンは目的のお相手を誘う事ができたの?」
「ハリーはチョウを誘って、チョウはセドリックと行く約束をしてしまったって断ったみたいよ。ロンは…フラーを誘って返事を貰う前に怖くなって逃げ出したみたい。」
ハーマイオニーの説明にレンは苦笑を浮かべれば、あの2人はパチル姉妹と行く事になったと、教えてくれた。
数時間雪合戦を見学し、午後5時になると、ハーマイオニーはそろそろ仕度しに行こうと言い、レンと一緒に戻る事を皆に伝えるハーマイオニー。
「えー!3時間も要るのかよ?」
ロンは信じられないという表情でハーマイオニーを見れば、その隙をついてジョージが投げた大きな雪球が、ロンの顔を横からバシッと強打した。
「誰と行くんだよー?」
ハーマイオニーの後ろの方からロンの叫び声がしたが、ハーマイオニーはそれに答える事もなく手を振っただけだった。
「まだ教えてなかったのね。」
「言わないわ。信じてもらえなくて、揶揄われるだけだもの。」
寝室へと戻ると、ハーマイオニーはなにやら魔法薬らしき液体を取り出し、十分に自分の髪に振り掛ければ少し戸惑いながらドレスローブを身に纏う。
ふんわりとしていてブルーの布地の可愛らしいドレスローブだ。
それにレンは小さく微笑み、慣れた手つきでドレスローブに袖を通す。
学校へ行く前にリーマスが2人からだと送ってくれたあの淡い色の素敵なドレスだ。
「素敵なドレスローブね。」
「リーマスとシリウスが贈ってくれたの。」
腕には去年シリウスが贈ったであろうブレスレットも身に付けてみる。
シリウスの趣味が、レンのものと良く合うのかもしれないが、そのデザインはとても気に入っていたのだ。
「レンはなんだか慣れているのね。」
「14でこんな事に慣れてるってあまり自慢にならない気もするけれどね。」
レンは念の為に髪型が崩れていないか確認すれば、綺麗にカールのような癖がついた髪がアップにされており、リーマスはなんでこんな事を知ってて、なんでこんなに綺麗に出来るんだろうかと、まじまじと見ながら思ってしまう。
ご丁寧にも髪を止めるピンには真珠の様なドレスと同じ色の小さな球が付いており、纏めた髪を綺麗に飾ってくれている…。