鏡から顔を上げると、ハーマイオニーの髪にも変化が起きていた。
広がっていた髪が艶やかで滑らかになっていたのだ。
「通信販売ででていたの。」
レンが驚いていれば、ハーマイオニーは恥ずかしそうにそう言い、レンは微笑んでみせる。
「でも、この後どうしようか私何も考えていなくて…レンに任せても良い?」
レンはそれに、どうなっても知らないわよと言いながら苦笑を浮かべ、ハーマイオニーの髪を結い始める。
頭の後ろの部分で丁寧にねじってまとめ、ショニン風に結い上げドレスに似合うような髪飾りをつけてあげれば、ハーマイオニーは嬉しそうにお礼を言った。

その後レンもハーマイオニーもドレスローブに合うメイクをすれば、ハーマイオニーは鏡を見て恥ずかしそうに顔を紅く染めながら、寝室を後にする。
ハーマイオニーはクラムと行く事になっていたので玄関ホールへ行き、レンはジョージと行くのでそのまま談話室に残り、定位置となりつつあるソファに腰掛けて暖炉の火を眺めて時間を潰す。
レンがそこに姿勢を正して座っていると、誰がそこに居るのかと皆が様子を見に来ては、レンと知り驚いてみせるのでレンは苦笑を浮かべる。
帰ってきていた事に驚いているのか、それとも自分のこの装いが場違い又は似合っていないのか…そう思えば大きな溜息を吐いた。
「あら、とっても素敵じゃない。」
アンジェリーナはレンの隣に腰掛けると、レンに向かってにっこりと微笑んでみせる。
レンは「パーティに行く前に気分的にもう疲れた、帰りたいわ」と苦笑すれば、アンジェリーナはクスクスと笑った。
少しすれば「どうやって同学年で3本の指に入る様なの美女を獲得したのか判らないよ」とハリーとロンに言いながらシェーマス達が談話室に姿を現したが、シェーマスはレンを見て驚いてみせたばかりか、ハリーとロンも驚いているというのがはっきり判る表情をしたので、レンの眉間に少しだけ皺が寄り、アンジェリーナは笑いを堪えるのが大変そうだった。
その後間も無くフレッドとジョージが談話室へ姿を現し、やっと此処から離れられるとレンをホッとさせた。
「いつもと雰囲気が違うから誰かと思ったぜ。」
フレッドはケラケラと笑いながら冗談を言えば、アンジェリーナがその足を踏み「あいたっ!」と声を上げたが、それは既に遅く、レンは先程よりも眉間に皺を寄せ拗ねている様な表情を浮かべれば、ジョージが腕を差し出してくれる。