ダンブルドアが特別にと招待した、魔法界で人気な「妖女シスターズ」が熱狂的な拍手に迎えられて、どやどやとステージに上がった。
全員異常に毛深く、着ている黒いローブは芸術的に破いたり、引き裂いたりしてあった。
それぞれが楽器を取り上げれば、テーブルのランタンが一斉に消えて、代表選手達がパートナーと一緒に立ち上がりダンスフロアに歩み出た。
ハリーはよろよろとしながら歩み出たのを見て、レンは思わず笑ってしまい、慌てて口を手で押さえれば、ジョージがニヤリと可笑しそうに笑った。
妖女シスターズの奏でるスローな物悲しい曲に合わせ、ハリーはパーバティのリードでダンスを踊り始める。
誰にも目を合わせない様にして踊る様を見て、ハリーはダンスが好きじゃないのだとレンは思った。
「姫、踊っていただけますかな?」
ジョージは先生方がダンスフロアに出て踊り始めたのを合図にレンにそう声をかけ、レンは苦笑しながらジョージの差し出す手に自分の手を重ねれば、その誘いを引き受けゆっくりとダンスを踊り始める。
レンはいつかは必要になるものだからとルシウスに教わったのがこんな所で役に立つとは思わなかった。
「ダンス、得意なんだな。」
「教えられていたから、踊れるだけ。」
「飛ぶのよりは得意じゃないか。」
「意地悪ね。」
「今頃気付いたのか?」
ワルツを踊りながらそう声を掛け合い、2人で視線を合わせれば思わずクスクスと笑ってしまう。
ジョージの温もりが自分自身を包み込んでくれている様で、何処か安心するような優しい気持ちになる。
「たまにはこういうのも悪くはないわね。」
そう零せば、ジョージは嬉しそうに笑んでくれた。
レンは踊りながら周りを見ていれば、ネビルのパートナーはジニーでネビルはダンスが得意ではなく、何度もジニーの足を踏んでしまっている様だった。
ダンブルドアはマダム・マクシームと踊っていたが、まるで大人と子供のような身長差で、彼女の顎をダンブルドアの帽子が擽るくらいの身長差だったが、とても優雅に踊っていた。
ムーディはシニストラ先生と二拍子のステップを踏んでいたし、皆何処か緊張したような…けれど楽しそうな表情を浮かべている。