「俺はただ、レンと一緒に居たいだけさ。レンをそう笑わせられてるのが俺。それだけで今はスゲー楽しいし嬉しいんだ。」
目の前に立ってそう言うジョージに、レンは「有難う」とお礼を言い、微笑み返してみせる。
それにジョージはレンを優しく抱きしめると、その体が見えない様に木陰に隠れる。
レンはジョージの急な行動に顔を真っ赤にすれば、ジョージはニヤリと悪戯っぽく微笑んでみせ、頭の中が真っ白になってるレンにゆっくりと顔を近付けていく。
「ジョージ…?」と、レンがそう言おうと口を開けば、それをジョージの人差し指がレンの唇に触れて制し、親指で自分の後ろを指差す。
それはあっちを見てみろよと言いたげでレンはそちらに耳を澄ました。
「セブルス…もう何も起こっていないふりをする事は出来ぬのだ!この数ヶ月の間にますますはっきりしてきたんだぞ!」
「イゴール、先程も言った筈だ。そんなに不安ならば逃げろ。我輩が言い訳を考えてやると。」
スネイプとカルカロフの声だった。
カルカロフは不安に満ちた声色で、スネイプはいつもと変わらない様子だ。
「どこへ逃げろと言うのだ?あの娘も此処に居るというのに!逃げても直ぐに見つかってしまう。あの娘のあの力がある限り…。」
カルカロフの声が若干震えている。
「あの娘はそのような事はしない。イゴールがどこへ行こうとそれに興味を示したりはしないだろう。」
スネイプは少々強めに確信がある様に自信たっぷりにそう言えば、イゴールは何処か不思議そうに唸りながらも何も言う事が出来ない。
彼らは一体何の話をしているのだろうか…?
レンは不思議そうに首を傾げれば、ジョージの表情も何処か真剣だ。
「間違いなくあの方は帰ってくる…」
カルカロフがそう呟いたように聞こえたその時だった。