「ウィーズリー!」
スネイプの強い声色が響き渡ったと思えば、隠れていた樹がぱっくりと2つに割れ、スネイプからジョージの姿が丸見えになれば、ジョージは小さく舌打ちをする。
「其処で何をしている?」
「見てお判りの通り、愛しの姫君を愛でようとしていたのを良いタイミングで邪魔されたところですが?」
「グリフィンドール5点減点。早く寮へ戻りたまえ!」
そう言いスネイプは足早にその場を後にし、カルカロフもその後を追いかけるようにして闇の中へと消えていく。
一瞬スネイプと視線が合ったような気がしたレンは小さく首を傾げ、ジョージを見上げれば彼はじっとスネイプの行った方を見ていた。
「スネイプはホントお前には甘いみたいだな。」
「ロンやハリーにも同じ事を言われた事があるわ。」
どうしてスネイプがそうするのかは自分にも判らない。
もしかしたらスネイプも死喰い人でヴォルデモートの娘であるレンには甘いのでは?
と考えれば、胸がちくりと痛んだ。
「カルカロフの奴は、きっと死喰い人だな…。」
「そうね。」
「あの人が帰ってくるのを恐れ、そしてその子供にも恐れてる…まぁアイツには気を付けておいた方が良い。」
「えぇ、有難う。」
人間追い込まれれば何をするか判らないからな。というジョージにレンはお礼を言い、ふと視線が合えば、ジョージはレンの額に口付けをし、レンを驚かせてみせる。
「そろそろ寮へ戻ろうぜ。お前に風邪を引かせる訳にも行かないしな。」
ウインクをしそう言うジョージに、くすりと笑ってしまう。
「それなら、歩く速度はゆっくりでお願いできる?」
「名残惜しい?」
「えぇ。」
冗談っぽく言ったジョージは、レンから素直に肯定されれば思わず頬を赤らめ、レンと腕を絡ませて歩きながら2人は寮へと戻って行った。