第33話
「フェアリー・ライト、豆電球」
と合言葉を言えば寮への扉は開かれ、寮の入り口の番人、太った婦人は友達のバイが遊びに来ていた様で、2人とも酔い潰れている様な雰囲気に、レンは少しだけ苦笑をしてしまった。
談話室に入ると雷に打たれたような顔をしているロンと何も言わずに立ってるハリーの姿があり、レンは首を傾げる。
「何をしているの?」
「何も。キミ達も随分遅くまでお楽しみだったみたいじゃないか?」
ロンが嫌味ったらしく言えば、レンはロンが不機嫌なのだろうと思い小さく苦笑をしたが、レンをエスコートする為に腰に回されていたジョージの手は離れる。
「八つ当たりは止めろ。」
ジョージはそう言うと、不機嫌そうにさっさと寮へ戻ろうと階段の方へ歩いて行き、レンは慌ててその後を追う。
「ジョージ、今日は有難う。楽しかったわ。」
「俺の方こそ、サンキュ。それじゃ、お休み」
「おやすみなさい。」
振り返って言葉を交わしたジョージはいつものジョージで、それにほっと息を吐けば、そこに立ち尽くしている2人にも「おやすみなさい」と声をかけレンも寮へと戻った。


翌日、ハーマイオニーに起こされてレンは目を覚ませば、着替えを済ませて一緒に食事を済ませて談話室で時を過ごした。
昨晩ロンが不機嫌だったのは、ハーマイオニーと討論した事が原因らしく、ハーマイオニーは詳しくは話さなかったが小さく溜息を吐きながら「次からは最後の手段じゃなくて最初に誘いなさいと言ってやったわ」と漏らし、その内容からして、ロンはハーマイオニーがクラムとダンスパーティに行ったのが気に入らなく喧嘩をしてしまったのかと思った。
暫くすれば、ロンとハリーも同じ様に食事を済ませて談話室に姿を現し、レンは微笑みかけると、2人とも微笑み返してくれ、何処かホッとした安心感がレンを包んだ。
「昨日僕達が偶然に聞いちゃったんだけど…」
ハリーはレン達の所に来ると誰にも聞かれぬよう小さな声でそう言い始めた。
「偶然ハグリッドとマダム・マクシームが…その…話している所に遭遇しちゃったんだ。」
ハリーはゆっくりと慎重に話して聞かせてくれる。