第34話
それから約1週間、ハグリッドは姿を現す事はなかった。
レンは毎日ハグリッドの小屋に向かったが今度は入れては貰えず、授業に行く事にした。
魔法生物飼育学はブランプリー-プランク先生が教えていた。
授業はユニコーンについてだ。
大人になったユニコーンは女性しか近付けない為、授業は男女別れて行われる事が多かった。
そして1月半ば…ホグズミード行きが許可されると、ハーマイオニーはハリーの発言に驚きの声を上げる。
「折角談話室が静かになるのよ。このチャンスを利用したら良いのにって思って…あの卵に真剣に取り込むチャンスよ。」
「あぁ、僕…僕、あれがどういう事なのか、もう相当いいところまで判ってるんだ。」
ハリーの視線が一瞬泳ぎ、レンは口元が緩む。
第2の課題までまだ5週間もある。ハリーは、きっとまだ解いてはいないだろう。
だが、折角の休暇を遊びたいとそう思っているのかもしれない。
「まぁ…追い込みを掛けるにしても、なんにしても…ハグリッドがあんな状態なんですもの。集中出来ないわよね。」
レンがそう言えばハリーは大きく頷いて見せた。
土曜日、皆ホグズミードに行く間、自分はハグリッドの小屋の前で開けてくれるまで待ち続けて…
ハリー達と話すつもりがないのなら、気晴らしにと三本の箒に誘ってみよう…
レンはそう思い、ゆっくりめの朝を迎えようとした。
「貴女何時まで寝ているの?」
「ハーマイオニー…ホグズミード行かないの?」
「貴女を待ってるに決まってるでしょう!」
「約束してないわ。」
レンが身を起こし、欠伸をしながらそう言えば、ハーマイオニーは大きな溜息を吐いた。
「ロンもハリーも貴女と一緒に行くつもりで待ってるの。早く着替えて。」
ハーマイオニーはレンが着替えている間に、レンの髪を梳かし、身支度を手伝う。
やっと仕度が終わり、急いで階段を下りれば、ハリーもロンも声を上げて笑った。
「行くなら行くって言って欲しいわ。」
「一緒に行く話をしてたんだ、1人だけ置いていく訳ないだろ?」
ハリーは可笑しそうにそう言えば、レンは眉を顰める。
「難しいのね、友達って。」
「レンが鈍いだけさ。」
ロンがピシャリとそういうと、ハリーは「一理あるかも」と同意してみせ、皆笑ってみせた。