「ハリー!元気か?キミにばったり会えると良いと思ってたよ!全て順調かね?」
「はい、有難うございます。」
ハリーは適当にそう返せば、バグマンは「2人だけで話がしたい。」とハリーに提案する。
「出来ればお三方、少しだけ外して下さるかな?」
「あー、オッケー。」
ロンがそういうとハーマイオニーとレンで席を探しに行こうとする姿に、バグマンは声をかける。
「ミス・クレスメントにまで申し訳ない。」
「構いませんわ。ごゆっくりどうぞ。」
レンはそう言うとハリーに向かって笑み、ロン達の所へ向かおうとするが…少し歩いてから、バグマンの視線が此方に向いていない事を確認すると小鬼の方へと向かう。
「あの…少しだけお時間よろしいかしら。」
レンがそう声をかけると「クレスメント!」と小鬼達は呟き合い、皆が頷けば、レンに1番近い小鬼がどうぞと少し位置をずらし、席を開けてくれる。
「有難うございます。少しお聞きしたいのですが…バグマンさんとはどのような…?」
レンがそう聞くと、コブリン達は顔を顰めてレンを見た。
「いや、返答次第で貴方達をどうにかしようとか、そう思っている訳ではないんです。…ただ、私の親しい友人が彼とちょっとあって…どのような人か知りたいと…」
その言葉に再度小鬼達は顔を見合わせると、レンに一番近い小鬼が自分達がどのような状況でバグマンと一緒に居るかを簡潔に教えてくれ、レンは驚愕した。
「教えてくれて有難うございます。友人にも伝えたいのですが…よろしいですか?」
レンがそう聞くと小鬼は大きく頷く代わりに、その方達の事情も知りたいと言われ、レンは2つ上の大事な友人達が騙される様な形で全財産を取られてしまった事を伝え、返金を求めても手紙すら受け取ってもらえない状態を話せば、小鬼達は皆それぞれに大きく溜息を吐いた。
レンはそんな彼らに一つの頼み事をすれば、彼はレンのその言い分を仕方ないと思った様で、快く受け入れてくれ、それに頭を下げてお礼を言えば、レンはロン達の席に戻った。
「レンこっちだ。」
辺りを見渡せば、ハリーが手を上げて誘導してくれ、レンは其方に向えば、ハリーの隣に腰掛ける。
「何をしてたんだ?」
「ちょっと…お話をね。バグマンこそハリーに何の用事だったの?」
「金の卵の事で助けたいって言った。」
ハリーがそう答えるとハーマイオニーは「審査員の1人じゃない!」とショックを受けたような顔をした。
「バグマンがセドリックにも同じように助けたいって思ってるなら良いんだけど」
「それが違うんだ。僕も質問した。」
「ディゴリーが援助を受けているかいないかなんて、どうでも良いだろう?」
ロンがそう言うと、ハーマイオニーはバグマンが話していた小鬼達の話題に変える。