第35話
「アイツ、きっと次は、レンとハーマイオニーを狙うぜ。」
急ぎ足で帰る道々、ロンが心配そうに低い声で言った。
「やるならやってみろだわ!」
ハーマイオニーは怒りに震えながら挑むように言った。
「目に物見せてやる!馬鹿な小娘?私が?絶対にやっつけてやる。最初はハリー、次にハグリッド…」
「リータ・スキーターを刺激するなよ。」
ロンが心配そうに言葉を続ける。
「ハーマイオニー、僕、本気で言ってるんだ。あの女、キミの弱みをついてくるぜ…。」
「私の両親は日刊預言者新聞を読まないから、私はあんな女に脅されて隠れたりしないわ!」
「まだレンは魔法省が味方だから、下手な事はかけない。けどキミは違う。」
「どういう事?」
ロンがハーマイオニーに声をかけている言葉に、ハリーはレンに向かって首を傾げる。
「クレスメントって…そうね…私も知らない事が多いのだけれど…魔法省という物とかが出来る前から存在していて、とても慕われている旧家なの。今もその名前を慕い崇めている人達が大人を中心に多く居るわ。魔法省大臣もその内の1人ね。」
レンの言葉にハリーは納得したのか、小さく頷いてみせた。
そんな中、ハーマイオニーは怒りに任せて早足でハグリッドの小屋に向かうので、レンは軽く走り、ハリーやロンは小走りでついていくのがやっとだった。
校門に辿り着く前に、ハーマイオニーは突然走り出し、ハグリッドの小屋に着いた頃には疲れたように大きく息を吐いた。
「ハグリッド!」
玄関の戸をガンガンと叩きながらハーマイオニーが叫ぶ。
ハグリッドの小屋は未だカーテンは閉まったままで、ファングが吼える声が聞こえる。
「あー…ハーマイオニー…程々にしないと、多分貴女顔から火が出るわよ?」
中からハグリッドの魔力とは違う魔力を感じ、レンがそう言うが、ハーマイオニーはそんな事を気にも止めない代わりに、ハリーが不思議そうに首を傾げる。
「ハグリッド、いい加減にして!其処に居る事は判ってるるわ!貴方のお母さんが巨人だろうと何だろうと、誰も気にしていないわ、ハグリッド!リータみたいな腐った女にやられてちゃ駄目!ハグリッド、此処から出るのよ。こんな事してちゃ…」
ハーマイオニーが一気にそう叫んでいた時だった。