不意に扉が開き「こんにちは」と穏やかな声が聞こえ、固まるハーマイオニーにレンは不謹慎にも笑ってしまい、ハリーもレンの言葉の意味が判ったのだろう、隠れて笑ってしまっていた。
「こんにちは、ダンブルドア先生。」
レンがそう言葉を返すと、ダンブルドアは優しく微笑んでくれる。
「私達…あの…ハグリッドに会いたくて…」
ハーマイオニーの声が小さくなった。
「おお、ワシもそうじゃろうと思いましたぞ。」
ダンブルドアは目をキラキラさせながら言った。
「さぁ、お入り。」
「あ…あの……はい。」
ハーマイオニーがそう言うと、4人は小屋に入った。
ハリーが入るなり、ファングが飛びついてめちゃめちゃ吼えながらハリーの耳を舐めようとした。
ハリーはファングを受け止める為に、握り締めたままの手をやっと放し辺りを見回している。
ハグリッドは大きなマグカップが2つ置かれたテーブルの前に座っていた。
顔は泣いて斑になり、両目は腫れ上がり、髪の毛にいたってはこれまでの極端から反対の極端へと移り、撫でつけるどころか、いまや絡み合った針金のカツラの様に見えた。
「もっと紅茶が必要じゃの。」
ダンブルドアは4人が入った後で戸を閉め、杖を取り出してクルクルッと回すと、空中に紅茶を載せた回転テーブルが現れ、ケーキを載せた皿も現れた。
ダンブルドアはテーブルの上に回転テーブルを乗せ、皆がテーブルに着いた。
ちょっと間をおいてからダンブルドアは話を続ける。
「ハグリッド、ひょっとして、ミス・グレンジャーが叫んでいた事が聞こえてたかね?」
ハーマイオニーはちょっと紅くなったが、ダンブルドアはハーマイオニーに微笑みかけて言葉を続けた。
「ハーマイオニーもハリーもロンもレンも、ドアを破りそうなあの勢いから察するに、今でもお前と親しくしたいと思っている様じゃ。」
「勿論、僕達、今でもハグリッドと友達でいたいと思ってるよ!」
ハリーはハグリッドを見つめながら言った。