その謎が気になり、其方に向かった所、ネビルがいつも嵌まる騙し階段に嵌まってしまい、卵が自分の手をするりと抜け落ちるという大失態をしてしまった。
卵は下まで転がっていくと開き、咽び鳴き続ける。
そしてハリーのピンチは訪れた。
その音に導かれる様にフィルチがやって来たのだ。
そして其処には自分の研究室が荒らされているのを知ったスネイプまでやって来た。
そんな大ピンチを救ったのがムーディだった。
落とした卵を拾い上げ、ピーブズの仕業だと主張するフィルチと、透明マントを着てハリーがその場に居ると主張するスネイプを宥め、2人をその場から去らせたらしい。
「スネイプは、ムーディも研究室を捜索したって言ったのかい?」
ロンはハリーがした冒険の話に興味心身で、瞳を輝かせて囁いた。
同時に杖を一振りし、今日の授業の課題である追い払い呪文を唱え、目標のクッションを1つ追い払う。
「どうなんだろう…ムーディはカルカロフだけじゃなく、スネイプも監視する為に此処に居るのかな?」
「ダンブルドアがそれを頼んだかどうかは判らない。だけど、ムーディは絶対そうしてるな。」
ハリーが上の空で杖を振るったので、クッションが、出来損ないの宙返りをして、机から落ちた。
「ムーディが言ったけど、ダンブルドアがスネイプを此処に置いているのは、やり直すチャンスを与える為だとかなんだとか」
「何だって?」
その言葉にロンが瞳を丸くした。
それから3人はスネイプが与えてもらったやり直すチャンス…
一体そのチャンスを貰う前は何をしていたのだろうか…
そんな疑問や、何故クラウチが病気だと言っていたのに、夜中の1時過ぎにホグワーツのスネイプの研究室に忍び込む必要があったのだろうか…
そんな疑問を投げ合っていた。
レンは自分の分のクッションを、追い払い呪文を使い、指定された箱に全て収め終えれば、杖を片手でペン回しの様にくるくると回しながら同じような事を考えていた。