「あの…バーティ・クラウチさんの息子さんがどのような方かご存知ですか?」
正直に話してもらえるとは思えなかったが、レンは聞いておきたかった。
クリスマスにスネイプとカルカロフが話していた内容からして、2人は死喰い人なのは間違いない。
だが、スネイプは死喰い人を辞め、ダンブルドアが信頼している人の1人になっている。
「なぜ…そんな事を、聞くのかね?」
レンの瞳を真っ直ぐに見つめながら、スネイプはそう言う。
レンはなんていったら良いか迷った挙句、腕を指差す。
「息子さんも同じものをお持ちだと伺ったので…会った事があるのではないかと思って…」
レンは半ば賭けに出てそう言えば、スネイプは何かを考えているかの様に、沈黙の時間が流れる。
暫く無言で居続けたかと思えば、スネイプは杖を一振りし小声で何かを唱えると、ゆっくりと口を開いた。
「拷問好きな男だ。誰よりも死喰い人らしく、そして闇の帝王の命令を確実にこなす男だったといえよう。」
もしその者が生きていたら…ヴォルデモートの元に帰っていたら…
今頃忠実なしもべとして動いていたのではないだろうか…?
もし父親も、死喰い人に厳しいという仮面をつけた死喰い人だったとしたら…?
同じように彼の僕として動き働いているのだろうか…?
いろいろな疑問がレンの中で浮かんでは消えていく。
「何を考えているのかね?」
スネイプの瞳が僅かに心配そうな色をしながら、レンを写し捕らえる。
「あー…いえ。……その、スネイプ先生は他のグリフィンドール生に比べて、私には親切にしてくださっているような気がして…。」
「……ダンブルドアに言われているだけだ。話はそれだけなら、寮へ戻れ。」
その回答に、何かを期待していたのか、少しションボリとしたレンが居たが、スネイプにお礼を言えば、研究室を後にする。