廊下を歩いていれば、後ろにずっと気配を感じ、角を曲がった所で待ち伏せれば、その姿はマートルだった。
「あら、久し振りね、マートル。」
「やっぱり貴女だったのね!」
「どういう事?」
マートルはレンを見るや否やそう言い放ち、レンに疑問符が飛ぶ。
「貴女、今、スネイプ先生の研究室の辺りから来たのを私は見たわ。」
いつからマートルはトイレを離れ、探偵になったのだろうと思った。
「そうね、スネイプ先生とお話ししていたから…それがどうかしたの?」
意味が判らないという表情を浮かべれば、マートルは話を続けた。
「とぼけたって無駄よ!この前配水管の中を流れていたら、ポリジュース薬が詰まっていたわ。アンタ達、またポリジュース薬を作ってるんでしょう!?」
マートルは顔を顰めながらそう言えば、レンは今まで霧がかったものが一気に晴れていった気分だった。

"ポリジュース薬。”

そうだ、そうなのだ。
彼から嗅いだあの香り…確かに2年の時に作り上げていたポリジュース薬のあの香りに似ている。
ムーディがポリジュース薬を…?
そうとすれば、ムーディが偽者で、ヴォルデモートの命令を受けて忍び込んだ死喰い人…
その線が1番高まった。