現にムーディは、ホグワーツに来る前に1度何者かに襲われ、シリウスも空騒ぎではないと思うと言っていた。
今現在のムーディに本物が襲われたと考えるのが1番手っ取り早い。
しかもポリジュース薬は1時間で元の姿に戻ってしまう。
つまりは本物を側に置き、定期的にポリジュース薬を作らなくてはならない。
そして此処にはそれを作る材料が揃っている…。
スネイプの研究室に忍び込んだ人物…
それが今ムーディに化けている。
そういう仮説がレンの中ではっきりと出た。
無視されたと憤慨しているマートルに「有難う、マートル!貴女のお陰で靄が晴れたわ!」とお礼を言えば、キョトンとしたマートルをその場に残し、寮へと急いで戻る。
スネイプに盗まれたものはポリジュースの材料ではないかと尋ねれば、今のスネイプなら答えてくれるかもしれない。
だが、どうして研究室に忍び込んだものが居るという事を知っているのかと聞かれれば、返答に困る。
その場に透明マントを着たハリーがいて、話を聞きましたなどと言えば、ハリーの身が危ない。
何かがあれば退校処分にしようとしているスネイプが、そんな絶好のチャンスを見逃す訳がないからだ。
だが、ムーディはダンブルドアが信頼する友人の1人だ。
友人を仮説だけで疑わせる事をさせたくはないと思う反面、証拠がなければ自分の言う事など信じてもれないのではないかという思いがレンの中によぎる。
”ムーディの部屋に忍び込むしかない…。”
レンはしっかりとそう確信した。