「んー…俺らなら忍びこんで荒らしたり悪戯したり日常茶飯事だけどよ…レンには危険なんじゃないか?捕まったらお前が危なくなるんじゃ…?」
「何言ってるのよ。私はヴォルデモートが欲している力を持っている奴の娘よ?あの人に私は殺せない。だからこそ動けるのは私だけなの。」
「それって、今知ってる事実をダンブルドアに伝えるだけじゃダメなのか?」
「もし、貴方がいきなり「ジョージの隣に居るフレッドは偽者です!」なんて言われて信じられる?それ位の事だと思うの…信じてもらえる確証がない。少し考える時間を…とか、調べてみるからって適当にあしらわれたら…それこそ手遅れになるし、その証拠が処分されてしまう可能性もあるわ。だったら少しでも信じてもらえる確率を上げたいの。万が一失敗しても私の行方不明がひとつの証拠になるわ。無駄にはさせない。」
レンがそう説明をすれば、ジョージは腕を組んでは考え込み、どうしたものかと悩んでいる様だった。
「…判ったよ、その大事なお役目、俺が引き受ける。ただし条件がある。」
有難う。そう言いかけるも、条件?とレンは首を傾げる。
「1つは必ず帰ってくる事。もう1つはダンブルドアに渡す時期が早まっても文句は言わない事。」
「早まっても?」
「あぁ。第3の課題までまだどれだけ期間が空くか判らないだろ。数ヶ月空いたら、その間ずっとレンは捕まったままになっちまう。そんな過酷な体験はさせられない。」
「判ったわ。時期は貴方に任せる。けれど必ずダンブルドアと2人っきりの時、渡して頂戴。」
レンはそう言うと、ポケットから1枚の手紙を取り出してはそれをジョージに託す。
ジョージが「仰せつかりました、姫君。」と悪戯っぽく言えば、やっとレンの顔に笑みが戻る。
いつもの調子のジョージ…それが、頼ってしまった事を悪い事だとは思わせてくれずに有り難かった。
「ごめんなさい、ジョージ。貴方を危険な事に巻き込んでしまって。」
「いや?ハリー達じゃなくて、真っ先に俺を頼ってくれて嬉しい限りだぜ?」
「ハリー達にこの事はお願い出来ないわ。それに誰かにお願いしなきゃって思った時、最初に思い付いたのは貴方だったの。」
レンの言葉に頬を赤らめ、人差し指でその頬を掻きながら視線を逸らしては「そっか。」と漏らすジョージ。