「僕、課題の日、あのまま図書館で寝ちゃってて…ドビーに起こされて慌てて会場に向かったんだ。」
初めて明かされた真実にハーマイオニーは驚きを隠せない。
「その時に…レンの姿を見たんだ。課題に間に合わなくなるから、声をかけてはいられなかったけど…ほら、どうせ後で逢えるんだから、その時に聞こうって思ってて…」
その後、レンの行方について暫く話してみたが、お互いに何の答えを導き出せずに時間だけが過ぎていった。
3月に入り、ホグズミード行きが許可される数日前、シリウスからの手紙がハリーに届けられた。
それは土曜の午後2時、指定された場所に食べ物を出来るだけ持ってきてくれという内容だった。
きっと戻ってきたのだという事が3人に不安を落としたが…知らせはそれ以外にもあった。
日刊預言者新聞だ。
2限続きの魔法薬学に向かう最中、マルフォイ率いるクラップ、ゴイル、そしてパンジーとスリザリンの女子生徒がそれをハーマイオニーに見せた。
ハリー・ポッターの密やかな胸の痛み。と記されており、書いているのは、あのリータ・スキーターだ。
両親の悲劇的な死以来、愛を奪われたハリーは、ホグワーツでマグル出身のハーマイオニーというガールフレンドを得て安らぎを見出しているのだが、既に痛みに満ちたその人生でやがてまたひとつの心の痛手を味わう事になった。
ミス・グレンジャーは有名な魔法使いがお好みの野心家で、ハリーだけでは満足できず、ブルガリアのシーカー、ビクトール・クラムがホグワーツにやってきて以来、ミス・グレンジャーは2人の少年の愛情をもてあそんできた。
そう書かれ、またでっち上げかと思ったが、クラムが夏休みにブルガリアに来てくれと既に招待している事。クラムに「こんな気持ちを他の女の子に感じた事がない」と言われた事など、盗み聞きしない限り他人が知るはずもない事まで書かれており、最終的には2人の恋心をパンジーが愛の妙薬を調合しえたものかもしれないとインタビューで発言しているものだった。
最後に新聞はこう締めくくられている。
「愛の妙薬は勿論、ホグワーツでは禁じられている。アルバス・ダンブルドアは、この件の調査に乗り出すべきであろう。ハリーの応援団としては次にはもっと相応しい相手に心を捧げる事を願うばかりである。」
ハリーはこれを読めば驚きを隠せない様子だったし、ハーマイオニーは唖然としている。