「だから言ったじゃないか!リータ・スキーターに構うなって!あいつ、キミの事をなんていうか…緋色のおべべ扱いだ!」
愕然としていたハーマイオニーの表情が崩れプッと吹き出した。
「緋色のおべべ?」
「ママがそう呼ぶんだ。そのての女の人を。」

数日後、ハーマイオニーは少し申し訳なく思いながらも、レンの荷物を調べてみる事にした。
再度双子に話を聞いてみれば、ジョージが「ハーマイオニーに何か残してると思うぜ?何かあったら一番に気付いて心配するのはハーマイオニーだって知ってるだろうし。」と言うのだ。
それに納得し、もしレンが何らかの手がかりを手に入れ、犯人に見つかってしまったにしろ何処かに急に行かなければならなくなったにしろ、あのレンが何も残さずに消えるはずがないと思ったからだ。
捜索開始後、その手がかりは案外あっさりと見つかった。
それは、レンが寝る前に読んでいた本に、栞代わりに挟んであった小さなメモだ。
「心配しないで。私は大丈夫」
メモの上部に大きめにそう記してあるのがなんともレンらしいと、ハーマイオニーは笑みを零してしまう。
『けれどハリーの身に危険が迫っているわ。色々考えた上で此処にはヒントのみ記す事にします。ヒントは私が気になっていた香り。そしてパッドフットの話の内容。答えが判っても無茶はしないで。私は必ず帰るから。』
確かレンが香りが気になると調べ始めたのは…まだ第1の課題が始まる前だ。
寮に戻ってきた時は、既に本を山積みにして調べていて、ハーマイオニーと一緒にいる時に嗅いだ事のある香りだと言っていた記憶がある。
明日はシリウスと会う。
彼との話の内容がヒントのひとつになっている為、彼にも相談した方が良いだろう。
ハーマイオニーはそう思うとメモを丁寧に折り、ポケットの中にしまった。