シリウスはそう言い微笑んで見せるが、ハリーの表情を見て真剣な表情をする。
「私は現場に居たいのだ…君が最後にくれた手紙…そう、ますますくさくなってるとだけ言っておこう。誰かが新聞を捨てる度に拾っていたのだが、どうやら心配しているのは私だけではない様だ。」
シリウスは床に置いてある新聞を顎で指し、ロンは数枚を拾い上げて広げた。
「捕まったらどうするの?姿を見られたら?」
「私が動物もどきだと知っているのは、此処ではキミ達3人と、レンとダンブルドアだけだ。」
シリウスは肩を竦め、鳥の足を貪り続け、ロンはハリーを小突いて日刊預言者新聞を渡した。
2枚あった内の1枚は「バーテミウス・クラウチの不可解な病気」、2枚目は「魔法省の魔女、未だに行方不明。いよいよ魔法省大臣自ら乗り出す。」とあった。
ハリーはクラウチの記事を読めば「まるでクラウチが死にかけているみたいだ。」と言い考え込む。
「だけど、此処まで来られる人がそんなに重い病気のはずないし…」
ハリーはスネイプの研究室にクラウチが忍び込むのを地図で見たと言っていた、あの晩の事を言っているのだろうとハーマイオニーは思った。
ロンは自分の兄がクラウチの秘書をしているが働きすぎだと言っていたと言い、ハリーは自分の名前がゴブレットから出て来た、あの晩のクラウチは本当に病気みたいだったと溢す。
ハーマイオニーは、此処にレンが居ない事に誰も未だに触れない事に少し落ち込み「ウィンキーをクビにした当然の報いじゃない?」と冷たく言い放ってしまう。
「ハーマイオニーは屋敷しもべに取り付かれてるのさ。」
ロンがハーマイオニーに困ったもんだと言う目を向けながらシリウスに囁く言葉が聞こえたが、敢えて聞こえないふりをする。
「クラウチが屋敷しもべをクビに?」
「うん、クィディッチワールドカップの時に…」
ハリーは、闇の印が現れた事、ウィンキーがハリーの杖を握り締めたまま発見された事、クラウチ氏が激怒した事を話し始め、全て話し終えると、シリウスは再び立ち上がり洞窟の中を行ったり来たりしながら考え始めた。