第42話【シリウス視点】
姿を現したのはクレスメント邸だった。
双子も入った事のあるのであろうこの家に、暗闇で待たされる事もなく姿を現す事が出来た、それだけでも信用が出来ると思った様だ。
「此処はクレスメントの別邸、レンが住んでいる所だ。此処に出入りが出来る、それでも信じてはもらえないか?」
フレッドはそれに頷くだけ頷けばソファに適当に座り「で?」と言いたげな表情をした。
「俺達はアンタの事を信じちゃいないが、疑ってもいない。そもそもアンタはレンがいつも身につけてたネックレスをしてる。…レンから貰ったか預かったかしてるんだろ?最近アイツそれを付けてないし。」
本当にリーマスの言う通りだ、とシリウスは改めて実感した。
特にこっちのジョージという青年は良くレンの事を見ている。
「これは、昨年、レンが私に信頼の証にと預けた。それからキミ達からであろう伝言も聞いた。私とその親友達が学生時代に作った忍びの地図を1年の時フィルチの所から拝借しては感謝していた事も聞いている。」
それに双子はアンタが作ったのか。と、どこか悪戯っぽく瞳を輝かせては、双子の片割れがもう1人の座る側に座ればシリウスはその向かい側に腰を下ろした。
「で、レンの事で何が聞きたいんだ?」
「単刀直入に聞く。レンが行方不明になった一件の事だ。何か預かったり聞いたりはしていないか?」
そのシリウスの言葉に双子はピクリと眉を動かし、シリウスは何かしらの手掛かりを持っているという事を確信した。
双子は顔を見合わせれば、視線で何か会話をするかの様に見つめ合ったまま動かない。
そして暫くすれば、溜息交じりにジョージの方が動く。
「レンからある事を任された。レンはある証拠を掴みに動いてる。」
「それがなんだか、知っている限りで構わない、話す事は出来ないか?レンが先日移動キーで何処かへと連れて行かれた。手遅れになる前に何か手を打ちたい。」
シリウスの言葉に、焦りの色を隠せないフレッドとジョージ。
「協力してはくれないか?」
私もレンを死なせたくはないんだ。
と、真直ぐに視線を向ければ、次に応えたのはフレッドだ。
「そもそもなんでお前がそこまで必死になるんだ?」