「レンは私の娘だ。私は親の務めを果たしたいし、忘れ形見を失いたくない。」
「レンの父親は別の奴だ。」
「あぁ、キミ達はその事まで知っているのか。…勿論、血の繋がりは定かではないのは確かだ。だが、彼女の母親は私の婚約者だ。レンが産まれた時は本当の娘に思えてならなかった。随分と私に似ている所もあったからな。…私とあの子が一緒に居られた時間は2年と無かったが、今もあの子は呪われてしまっているだけで私の子だと確信している。そしてその呪縛から解き放てやりたいとも思っている。」
そう語ったシリウスを双子は真意を確かめるかの様に真っ直ぐに見つめ、そして2人で見つめ合うと大きく頷く。
ジョージの方が溜息交じりに「判った」と大きく息を吐いた。
「レンの話はこうだ。例のあの人にとても忠実な死喰い人がホグワーツに潜んでる。ダンブルドアにも証拠を示さないと信じてもらえない可能性があるほど上手く潜り込んでいるらしい。まぁポリジュース薬を使ってるからな。第2の課題の最中、本人を救出またはポリジュース薬を見つける事で証明し、失敗したとしてもそれが証拠として信じてもらおうと考えてた。その手段となる手紙を俺達は預かった。レンは第3の課題が始まる前日までに渡してくれって言ってたけど、俺達はそれよりも早く渡すつもりだった。」
「だった?」
「あぁ。そんな何ヶ月も過酷な体験させる訳にはいかないだろ?」
「帰ってこなくなってから3日後、俺らはダンブルドア手紙を渡すチャンスを伺った。」
「レンの条件はダンブルドアと2人っきりの時に渡す事だった。」
「生徒にとってはダンブルドアの周りに大人のいない状況ってーのが、これまた意外に難しくてね。」
「狙ったかの様にムーディが現れやがるんだ。」
「こりゃ校長室に呼び出されるくらいの罰則を受けるしかないとも思ったさ。」
「だが、其処にも誰かが居る可能性も捨てきれない。」
「誰だか判らないその死喰い人に悟られない様にしなきゃいけないからな…頻繁に突撃する事も叶わない。」
「それで、ダンブルドアに内々に2人きりで話がある。と、親父の名前を使って手紙を書いた。」
「勿論、親父には俺達が詳しくは話せない理由でダンブルドアと3人だけで5分でも良い、話をする必要がある。返事があったら教えて欲しいと、協力を頼み済みさ。」