「なんて?」
「事の真相が書いてあった。内々に話がしたいと、そういった内容と、レンがキミ達に託した手紙も同封されていた。キミ達を安心させてやって欲しいとレンはダンブルドアに頼んでいた。」
「なぁ、シリウス。真相を教えてくれないか?」
「このまま何も知らずに待ち続けるなんて、心配で気が気じゃないんだ。」
「あの子は俺達にとってもかけがえのない大切な人なんだ。」
その言葉に、シリウスは「その気持ちは痛いほど判る。」と言うも、大きく溜息を吐く。
「例えば、だ。レンを監禁している人物が教師だったとしよう。マクゴナガルでもハグリッドでも想像するには誰でも構わん。その者に対して、キミ達はいつも通りでいる事が出来るか?それが出来なければ、捕らえられている人質もキミ達の命も両方危うくなる。直ぐにレンの移動先に連絡が行き、証拠隠滅の為にあの子を殺すかもしれない。今度はその失敗をしていないかどうかの恐怖と毎日戦わなければならなくなってしまうが、それに堪えられるか?」
その言葉に双子は思わず黙りこくってしまった。
「俺達がその事を知らない方がレンが生きて帰って来れる確率が高いんだな?」
シリウスはそれに大きく頷く。
「「判った。なら、現状のままで良い。」」
双子はそれに納得すると言葉をハモらせては、シリウスはホッと息を吐いた。
「話は終わったかな。」
そう言い姿を現したのはリーマスだった。
「「ルーピン!?どうして此処に?」」
「私はレンの名付け親でね。彼女が2年生の冬から此処に一緒に住まわせてもらっているんだよ。」
「なんだ、そういう事か…。」
「あーそういえば親父がレンの側にはルーピンが居る、みたいな事言ってたな。忘れてたぜ。」
「居るなら居るって言ってくれよな。変な汗かいただろ。」
2人の緊張の糸が切れたかの様にそう言っては口元に笑みを浮かべ、リーマスは小さく笑った。
各々「元気だった?」やら「俺達の学年でもルーピンは最高の先生だ、帰ってきて欲しいって言ってる奴ら居るんだぜ。」やら笑みを浮かべ、リーマスもそれが嬉しそうに笑んでいた。
「夜も遅いしキミ達は此処で少し休んでいくと良い。」
「俺達なら心配いらないぜ?」
「キミ達はマッド-アイの魔法の目に勝つつもりかな?私達も彼の事はよく知っているが、キミ達が校則を破ってこんな夜中に出歩いていたとなれば、彼は何をしていたか厳しく言及するだろう。その時にどう答えるつもりだい?」
そう言われてしまえば、双子はあれやこれやと言い訳を考え始めブツブツと言い、そしてそれにシリウスもリーマスも笑ってしまう。
まるで若い頃の自分達を見ている様で、あれやこれやと悪戯っぽい意見が飛び出している。
「私からマクゴナガル先生に軽く事情を話して協力を要請してあるからね、この暖炉から朝食に間に合う様にマクゴナガル先生の所へ帰れるだろう。くれぐれも彼女以外の人に今日あった事を話してはいけないよ。」
その言葉に双子はホッとした様で、案内された部屋で一夜を過ごし、そして朝になればそこにシリウスがいない事を気にしていた様だが、無事に煙突を使って帰った様だ。