第45話
「そして此処には6人の死喰い人が欠けている。3人は俺様の任務で死んだ、1人は臆病風にふかれて戻らぬ、1人は永遠に俺様の下を去った、そしてもう1人…もっとも忠実なるしもべであり続けたものは既に任務に就いている」
その忠実なしもべは、一部の真実を悟った娘を此処へ招き、若き友、ハリー・ポッターを此処へ招いてくれたとヴォルデモートは皆に話して聞かせ、皆の視線がレンとハリーに向けられたのが、レンは痛いほど判った。
ルシウスはヴォルデモートに、どうやったらこの奇跡を成し遂げ戻ってこられたのか教えて欲しいと願う。
「あぁそれは、ルシウス…長い話だ…。ことの始まり…そしてその終わりは、此処におられる若き友人なのだ。」
ヴォルデモートは悠々とハリーの隣に来て立ち、輪の全員の目が自分とハリーの2人に注がれる様にし、話し始めた。
世間はハリーがヴォルデモートの凋落の原因だと言っているが、それは大きな間違いなのだという。
母親は自ら犠牲になる事で、その印をハリーに残した。
それは昔からある魔法で、ヴォルデモートはそれを見逃し、ハリーを殺そうとしたその魔法は跳ね返り自らの身を引き裂き、痛みを越えた痛みに襲われ、ゴーストの端くれよりも劣る者となり、魔法も使う事が出来ず、ただ遠く離れた地で仲間の誰かが助けに来る事をずっと待っていた。
だが待つだけ無駄だった。誰も助けに来ず、時には蛇などの動物や誰かの肉体に取り憑く事でその身を保ち続けていた。
そしてやっと4年前にチャンスが現れクィレルに取り付き賢者の石で体を取り戻そうとしたが、またしてもハリーに邪魔され、また弱い体に戻ったヴォルデモートは元の隠れ家に戻ったらしい。
2度と力を取り戻せないのではないかと恐れた事は隠しはしない。そして全ての望みを失いかけた時にワームテールがヴォルデモートの元へと戻ってきた。
ワームテールは愚かな失敗により、バーサに生きている事が知られてしまうが、ヴォルデモートの元に来させる事が出来ると、彼の巧みな話術にかかり、三大魔法学校対校試合の事や、ヴォルデモートが声をかければ直ぐにでも従う今でも忠実な死喰い人が居る事などを話して聞かせる宝の宝庫となったらしい。
勿論聴くだけ聞いた後は用済みとなり、バーサを始末した。
ヴォルデモートはその者に連絡を取る事が出来ると、自分の目標を低くした。
失脚する前の昔の体と昔の力で妥協し、それに必要なしもべの肉、父親の骨、そしてハリーの母親が残した力の名残を手に入れる為に敵の血はハリーを選び此処へ導く為に、その忠実なるしもべをホグワーツへ送り込み、そしてそれが叶った…。