「という事は、セドリックが何らかの形で現れたのじゃな?」
ハリーがまた頷くと、シリウスは「生き返った?」と聞くがダンブルドアははっきりと「言霊じゃ」という。
「いかなる呪文でも完全に亡くなった者を生き返らせる事は出来ぬ。」
「セドリックの…ゴースト?言霊?が僕に話しかけました…レンに自分の杖を使っていて欲しいとかそんな伝言と、自分を両親の元へ連れ帰って欲しいと…その後に…老人が…次に、バーサー・ジョーキンズが…それから…」
ハリーは喉を詰まらせながらそこまで言うとダンブルドアが「ご両親じゃな?」と聞くとハリーは小さく返事をした。
ハリーの肩を掴むシリウスの手に力が篭る。
その言霊達はその後どうしたか…とダンブルドアがハリーに聞くとハリーは言葉を続ける。
杖から現れた姿が金色の籠の内側を徘徊した事、それをヴォルデモートが恐れた事、ジェームズの影がどうしたら言いか教えてくれた事…。
そしてジェームズの言葉の通り繋がりを切り、レンの手をとり逃げた事。
だが死喰い人達の猛攻撃に何か像の裏に隠れ身動きが取れなくなった時、レンは立ち上がり結界を作ってくれた事。
2人共生きて帰るにはこの方法しかない、自分は必ず姿くらましして帰るから、先に帰ってて。と、結界を張り続け盾になり、追い払い魔法でハリーをセドリックの元へ追い払い、それでも抵抗する自分に移動キーをハリーの下へ追い払い呪文をかけた事。
彼女の姿は見えなくなるその時まで優しく微笑んでくれてた事。
「レンにまでもしもの事があったら…僕の所為だ…。」
「大丈夫じゃ、ハリー。あの子は守れぬ約束はせぬ子じゃ。多少怪我はするじゃろうが必ず帰ってこよう。」
言葉を続けられなくなったハリーにダンブルドアはそう言うも、シリウスは両手に顔を埋めた顔を上げられなかった。
あの子は…本当に死を恐れていないというか、自分を犠牲にする事を厭わない子なのだなと、痛い程判らされる。
亡き親友ジェームズ達がハリーを守ってくれ、ハリーが生きて帰ってきてくれた、その事実は心底嬉しい。
だが、此処にレンも一緒に戻って来て欲しかった…。