「レン、もうゆっくりと眠るがよい。」
レンは嫌だと首を大きく横に振った。
「薬をしっかりと飲む事じゃ。それを拒む事は許さぬ。後でスネイプ先生にも調合をお願いしよう。その瞳に光を取り戻せねばならぬからの。」
「先セ…そ、れ…じゃ。最後、に…これ、をセド、に…返して、…」
レンの血で汚れてしまったセドリックの杖をレンはダンブルドアに渡そうとすれば、ダンブルドアはそれをレンの下へと押し返す。
「ハリーが話してくれた。セドリックがその杖をレンに持っていて欲しいと頼んだという事をの。」
レンは小さく首を傾げるが、ダンブルドアは優しく微笑み繋いでいた手を離すと、おやすみ。と頭を撫でダンブルドアは姿を消し、レンは小さく息を吐く。
「さぁ、ダンブルドア先生も仰っていたでしょう?薬を飲まなければいけません。判りますね?」
マダム・ポンフリーがそうレンを叱る様に言いながら薬を持ってくるとモリーがそれを受け取りレンの背に手を回し少しだけ起すと薬を飲ませる。
薬はすぐに効き、レンは深い眠りに誘われた。

それからはぐっすりと夢も見る事無く眠る事が出来た。
誰かが「有難う」そう言ってレンの髪を撫でてくれたのが判ったがレンは意識が完全に戻ってはおらず、それが誰だか確かめる事が出来なかった。
だが、その時仄かにセドリックの香りがした気がした。