レンはそんな皆の顔が見れないことがなんだかとても辛かった。
生きて帰ってこれたこの場所にいる大切な仲間達の顔を見る事が出来ない…
側に居るはずなのにどこか遠い…そんな気さえしてしまっていた。
数日後、スネイプがレンのベッドを訪れた。
まだ光が戻らないレンの瞳を診断したマダム・ポンフリーの証言の元、薬を調合してきたのだろう。
レンが一口飲めばあまりの酷い味に舌を出した。
「暫く定期的に飲まねば視力は戻らん。」
キッパリとそう言い除けるスネイプを少々憎たらしく思いながらそれを一気に飲んだ。
魂が抜けてしまうと思う程に不味い。
「調子はどうだ?」
スネイプは飲み終わったのを確認してから、レンに口直しにと水を差し出してくれる。
「不味くて死にそうです。」
レンがそう言えば、スネイプはフンッと小さく笑った様な感じがした。
「減らず口が叩けるのならば問題はないな。」
スネイプは無意識にそっとレンの髪を撫でる様に手を伸ばし、不意に現れた人物に直ぐに手を引く。
「レン、具合はどうだ?…って、スネイプ、先生」
ジョージだ。先生を慌てて付けた様に言えば、スネイプはサッと立ち上がり空のゴブレッドを手に取る。
「毎日薬を飲むように。視力が戻らなくても良いのならば、従わなくてよろしい」
「今度は水じゃなくてオレンジジューズが良いです。」
「寝言は寝てから言え。失礼する」
そう言いスネイプはその場を去って行くのをレンは小さく笑って見送る。