本当はこんな事を願ってはいけないのは判っている。
けれど…どうしても求めてしまうのだ。
愛しい人達の温もりを…。
リーマスはレンのベッドに腰掛ければ彼女を優しく抱きしめてくれる。
レンはリーマスの胸に顔を埋め背中に腕を廻し、リーマスの優しい温もりを感じる。
リーマスはそれに優しく髪を撫でながら「お帰り」と声をかけ、思わず熱いものが込み上げ、リーマスの腕の中でただただ小さく震え続けていた。
今までの恐怖、帰ってきたという安心感…色々なものが一斉に溢れ出て来ているかの様だった。
リーマスは「辛かったね。」と一言声をかけ、ずっとレンの髪を優しく撫で続けてくれていた。
レンにこうする事が一番落ち着けると知っての行動なのかもしれない。
レンがずっと求めていた父親の温もりがちゃんと此処にあり、それが自分の心を癒してくれる様だった。


レンが落ち着きを取り戻した頃、見知った魔力を感じ、レンは小さく微笑みを漏らす。
この魔力の感じはダンブルドアだ。
瞳が光を失ってから、こういう感知能力が研ぎ澄まされた気がした。
「ダンブルドア先生、こんにちは。」
レンはダンブルドアが声をかける前に、彼にそういえばダンブルドアは少し驚いたようにしてからホッホッホッと楽しそうに笑った。
「こんにちはじゃ、レン。今日はの、少しレンに頼みがあってきたんじゃよ。」
「何かあったんですか?」
レンはそう言えば、ダンブルドアはこの病棟にレンとリーマス、そしてダンブルドア以外の者がいない事を確認してから話し始める。
「昔、不死鳥の騎士団というヴォルデモート達と戦う者達がおった。勿論そこにキミの母親もいたのじゃが…それをこの機会に復活すべきだと考えておる。」