「えぇ。私は貴方には従わないって。…私が従うべきパパ達は此処にいるリーマスとシリウス、でしょう?」
レンは楽しそうにクスクス笑えば「そんな事の為にそんな大怪我を負って…笑い事じゃないよ」とリーマスは言った。
ダンブルドアは騎士団メンバーとして守らなければいけない規約を教えてくれる。
簡単に言えば騎士団の場所や話した内容など騎士団に関わる事全てを他言しない事…。
それを守れるのならばサインをしなさいとダンブルドアは一枚の紙をレンに差し出した。
硬いものを机代わりにし、サインをする場所を教えてもらえば、レンはそこにサインをした。
「レンの意志、しかと受け取った。これからは無断で無茶な事はしてはならんぞ?」
あぁ、ダンブルドアはレンが騎士団に入りたいと言う事を判っていたんだ…
レンはそう思った。
今回のような無茶をさせない為に…ダンブルドアはわざとOKを出したのだと…。
少し悪戯っぽく言うダンブルドアにレンは小さく微笑んだ。
「先生は策士ですね」
そう言うレンに、ダンブルドアはほっほっほっと楽しそうに笑いながらも「何のことかの?」ととぼけている。
ヴォルデモートが蘇った事など嘘のように感じてしまう一時だった。
「レン。そろそろ帰る支度をしなければならないね。」
ダンブルドアもレンがそう選択するだろうと判っていたらしく、リーマスのその言葉に何も反論はしなかった。
「えぇ。」
「外に馬車を待たせておるからの。ルーピンはそこで待っていなさい。レンはワシが寮まで連れて行こう。」
ダンブルドアの言葉にリーマスは小さく頷き、病棟を後にする。
レンはダンブルドアが出してくれた椅子に座り、椅子は宙を浮いたままダンブルドアの隣を進んでいく。