きっとレンが自分の隣のベッドに帰ってこない間、毎日不安な心配な夜を過ごしていたのかもしれない。
「休みになったら、毎日手紙を書くわ。だから早く見えるようにならないと…ね?」
「ハーマイオニーのお手紙は長いから…頑張らないと、お手紙で本が1冊出来上がるかもしれないわ。」
そう冗談交じりに言えば、ハーマイオニーは「貴女が短すぎるのよ」とくすくす笑いながら談話室に戻った。
「レン…怪我の調子が悪いの?」
レンの荷物を一部膝の上に乗せ、一部ハーマイオニーが持ちながら談話室に戻れば、ハリーが不安そうに声をかけてくる。
「違うのよ。皆より先に家に帰ってゆっくりするだけ。ダンブルドアがそうしても良いって。」
レンが手を差し出せば、ハリーはその手を優しく握ってくれる。
「ハリー…私が言った事、忘れないでね?私達はいつも一緒だから。」
「うん。判ってる。…レンも忘れないで。レンにも僕達がついてるって事。僕達だってレンを守る事は出来るんだからさ。」
「そうそう。」
「俺達だって忘れられちゃ困るぜ?」
ハリーの言葉に乗っかってきたのは双子のジョージとフレッドだ。
「うん。有難う。」
「僕も居るからね?」
「うん、ロン。貴方を忘れるわけないでしょう?」
そう笑えば、周りからも笑みが零れてくれる。
こういった時間が何よりも愛しいと思ってしまう。
そう皆に別れを告げれば、椅子はダンブルドアのもとへと進み、今度はダンブルドアと共に玄関ホールへと向かう。