ハーマイオニーが持っていた荷物はダンブルドアが魔法で持ち上げてくれてはいるが、最後まで見送りたいと、ハーマイオニーだけではなく、ハリー、ロン、フレッド、ジョージ、リーが一緒に来てくれている。
玄関ホールを抜けた場所には、ダンブルドアが言った通りに馬車が待っており、そこまで来れば中からリーマスが出てきて、荷物を入れてくれている。
「ルーピン先生!」
会えて嬉しそうに声を上げたのはリーだった。
「私はもう先生ではないが…うん、久し振りだね。皆、元気そうで何よりだ。」
「辞職したって聞いた時凄く残念だったんだぜ?」とリーが気持ちを伝えてくれ、レンは嬉しくて口元が緩んでしまう。
それから1人1人と抱擁と頬に口付けを交わし、レンはホグワーツを後にする。
ホグズミードの辺り位まで来ると馬車は止まり、リーマスは先に荷物を下ろすとレンを横抱きにしそのまま姿くらましをした。


姿現しした場所は懐かしの自分の家だ。
荷物を部屋へ運び整理するのはリーマスがやってくれた。
ベッドで休まないと、と言われたがレンは少し此処に居たいと言うと、いつもの椅子に大きなクッションを乗せて座らせてくれた。
「この馬鹿娘に、言いたい事が山ほどあるんだが…判っているな?」
怒りを含んだ様な声色が響きレンの身が強張る。
シリウスが何処に居るのか、どんな表情をしているのかは判らないが、はっきりと判るのは眉間に深い皺を作っている事だろう。
「眉間の皺が取れなくなるわ。」
「誰の責任ですかね。」
「私ですね。」
レンはしょんぼりした声でそう漏らせば深い溜息が聞こえる。
「…ごめんなさい。」
自分の服をぎゅっと掴み俯きながら小さな声でそう零す。
いつの間にかリーマスも降りて来てはソファに座った様な気配がする。