番外編【最終話・シリウス視点】
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事を済ませクレスメント邸でリーマスと連絡を待っていると、次の日不死鳥の形をした守護霊の魔法が姿を現した。
待ちわびた連絡だ。
『レンは戻った。危険な状況だったが一命は取り留めた。今は無事に眠っておる。彼女は病院に行く事を拒むだろう。ルーピン、3日後彼女を迎えに来てやっておくれ。』
その言葉にここ数日間取れる事のなかった気持ちが晴れ、2人は安堵したのだった。
3日後、リーマスはレンを連れて帰ってきた。
想像よりも酷い傷なのは、あちらこちら包帯だらけな見た目からも伺える。
「この馬鹿娘に、言いたい事が山ほどあるんだが…判っているな?」
そういうシリウスの声にレンが身構えるのが判った。
幼い頃から虐待を受けて育ったレンにとって、叱られる。そういった事が恐ろしいのかもしれない。
だが、こればかりははっきりと伝え、教えてやらねばならない。
甘やかすばかりが親ではないのだ…。
「眉間の皺が取れなくなるわ。」
だが、そんな空気に耐えられなかったのだろうレンが、そう切り出してはシリウスは思わず小さく溜息が漏れてしまう。
「誰の責任ですかね。」
「私ですね。…ごめんなさい。」
制服のスカートをキツく握りしめ、俯いてはしょんぼりとそういうレン。
向かい側に座ったリーマスと目配せすれば、シリウスは小さく頷いては立ち上がった。
「あの時は私を切り捨てるんじゃなくて、一緒に連れていけ!私はお前の父親だぞ!」
そう切り出すと、レンの身は小さく小刻みに震え、シリウスはそんなに自分が恐ろしいのか…と内心少しショックを受けたが、どうやら震えているのは違う理由だった様だ。