「そんなに怪我ばかりしてないわって言いたいところだけれど、1年生の時にまた貴女なの?って顔をマダム・ポンフリーにされてしまったから…否定できないのが悔しいわね。」
その発言にセドリックはそんなにか。と笑ってしまっている。
「でも人を庇ってばかりではないわ。初めては、確かに同級生を庇ったけれど…後は風邪をひいたり…でも毎年お世話にはなってるわね…。」
「さっきもそうだけど、そうやって他人の為に一生懸命になれるのはキミの魅力のひとつだと思うし素敵だと思う。」
その言葉にレンは不謹慎にもボンッと音を立てたかの様に一気に顔を真っ赤にすれば、セドリックはその髪を優しく撫でてくれた。
「か、揶揄わないで。」
「揶揄ってないんだけど、ごめんね?」
セドリックはそう言うと、先の方が気になっていたのだろう、レンに自分のマントを羽織らせれば、先を見てくるよ、と一言。
「今は真っ赤だけどさっき少し顔色が悪かったから少し休んでいるといい。…静まってから森を出るんだよ?気を付けてね。また学校で。」
そう言うとレンの返事を聞く前に彼は森の中へと走っていった。
きっと家族が気になるんだろう…レンはそんな事をポツリと思いながら彼の後姿を見送った。
「…レン?」
そう声が聞こえ、近付いてくる灯りの方に視線を向ければ、其処に居たのはジョージとフレッド、そしてジニーだ。
ジョージは走り去る後姿を少し不思議そうに見つめていたが、レンを見つけたジニーは駆け寄ってきてそのままレンに抱き付く。
こんなの誰だって怖い筈だ…ジニーの体は少しだけ小さく震えており、レンは落ち着かせる様に抱きしめ返す。
「無事で良かった。…もう大丈夫よ。」
「怪我したのか?…大丈夫?」
レンのあちらこちらにについた血液をジョージは心配そうに見つめればレンは小さく首を振った。
「私の血じゃないわ。治療しながら此処まで来たから…ビルに貴方達の所へ行ってくれって頼まれたの…他の子は?」
「途中で逸れちまった。」
「けど、森の中で逸れたと思うから、あいつらもきっと無事だよ。」
双子のその言葉に、レンはホッと胸を撫で下ろせば、ジニーの髪を撫でる。