「貴女がまた無茶な事をしているんじゃないかって、私心配だったの。」
ジニーはそう言いレンの顔を見たので、レンは一瞬驚いたがその後直ぐに笑みを浮かべた。
「ビルもそう思ったみたいね。私も魔法省の助っ人に行こうとしたけど、それよりも早く皆の所へと頼んできたから。」
レンの言葉に、ジニーは少しだけ笑った。
その時だった。
暗闇を割く様に緑色に輝く光線が立ち上り夜空に髑髏を描き、その口からは舌の様に蛇が這い出ている。
あのマークは見た事がある…ルシウス、ナルシッサ…そして伯父の腕にもあのマークがあった。
そう…死喰い人の…ヴォルデモートを示すマーク…闇の印だ。
レンはそのマークを見る度に気分が悪くなっていたが、これほど大きな印を見たのも、激しい頭痛に襲われるのも初めてだ。
何故だろう…とっても強い…怒りの様なものを感じる。
「レン?大丈夫?…何なの…あれ…。」
「闇の印、ヴォルデモートのマークよ。腕にそのマークがあれば自分が死喰い人だって印にもなる…。」
そして空にそれが上がれば、死喰い人が何か行動を起こした証拠・・・
レンはその言葉を飲み込み、行かなきゃと脚をそちらへ向ければジニーはレンをしっかりと掴んで離さない。
「駄目!今貴女が行ったら帰ってこない様な気がするの。お願い行かないで…。」
「けど…あの印が…っ!」
「レン、俺達と一緒に…その顔色じゃ無理をしない方が良い。一度テントに戻ろう。」
「辺りも静かになったしな。」
そう言い双子はテントに戻るように歩き始め、ジニーはレンを掴んだまま双子の後をついて行った。