「今夜僕達が見たのはその残党だと思うね…少なくともアズカバン行きを何とか逃れた連中さ。」
「そうだという証拠はない、ビル…その可能性は強いがね。」
アーサーは絶望的にそう言った。
「でも連中が本当に死喰い人だったら、闇の印を見た時、どうして姿くらまししちゃったんだい?印を見て喜ぶ筈じゃないか。」
ロンが聞けば、ビルは「頭を使え」と言った。
「死喰い人って、アイツ…ヴォルデモートがが力を失った時に、アズカバン行きを逃れるのに必死で工作した人達なの…。「あいつに無理矢理やらされてました…服従の呪文にかかっていたんです」…ってね。そうして日常生活に戻り、アイツが今何処に居るかも探しもしない。そんな裏切り行為、アイツが許すと思って?きっと世の中の魔法族の中で一番、死喰い人達がアイツの復活に脅えている事でしょうね。」
レンがそう説明すればロンは納得した様子で、ハーマイオニーは「今回は死喰い人を評価する為に?それとも脅かす為に闇の印を打ち上げたのかしら?」と疑問を問いかける。
「ハーマイオニー、それは私達にも判らない…」
「おじ様…これは私の推測にしか過ぎないのだけれど…あの闇の印を出した人物はアイツの復活を期待して何か手段を探しているもう一人の死喰い人…そして、自分達は主を裏切り日常に戻った癖になにを今更死喰い人として騒動を起しているのかと…それが腹立だしくてあの印を打ち上げ脅した…って思うの。現にあの印が現れてから姿を消していったのなら、その可能性が高いんじゃないかなって。」
「あぁ、私もそう思う。…さ、夜も大分遅い。皆少し寝てから早朝、ポートキーで帰ろう。母さんがこの事を耳にしたら心配するだろうからね。」
「それじゃ、私はこれで…皆が無事で良かったわ。また後でお会いしましょう…おやすみなさい。良い夢を。」
レンは笑みを浮かべてそう言えば、ビルやチャーリーが礼を言うのが聞こえ、子供達からは「またね。」や「気を付けてね」「おやすみ」などと声が聞こえる。
それにレンは笑みで答えれば姿くらましした。