自宅に姿あらわしすれば、部屋に戻る事もなくそのままソファで力尽きるようにして眠ってしまい、それから暫くは目を覚ます事はなかった。
「おはよう…昨日は散々だったみたいだね。」
いつの間にかにかけられている毛布を払い起き上がれば、向かい側に座っていたリーマスはそう声をかける。
「おはよう…今何時?」
「もう昼を過ぎてるよ。」
その言葉にレンは苦笑をし、シャワーを浴び着替えを済まして再度戻ってきた時にはギルがレンに昼食を用意してくれている。
「有難う、ギル」
そうお礼を言えばギルは嬉しそうに飛び上がりキーキー鳴きながら姿を消す。
「昨日はいったい何があったんだい?良かったら話して聞かせてくれないか…?」
リーマスは向かい側に座ってお茶を飲めば、レンは行儀が悪いとは思ったが食事をしながら一部始終を話して聞かせた。
「そうか…レンの考えに私も同意だな…もしワームテールがヴォルデモートの元へ行ったとすれば、そういう人物を味方につけて動き始めたとしても過言ではない。…ホグワーツに行っても無茶はしないで注意するんだよ?何かあれば必ず報告をする事。」
「判ってるわ。」
レンは食事を終えると、シリウスに手紙を書く。
日刊預言者新聞に昨日の事が書かれている…シリウスがそれを読まないとも限らない。
もし読んだのならば心配している筈だ。
誰が読んでも構わない様に「パッドフット様 新聞での事で心配しているといけないと思い手紙を書きました。皆無事です。だから安心してください。危険が迫っている。そんな気がします。どうかお気を付けて。」そう書き梟を送った。
「それにしても…魔法省のヘマ、犯人を取り逃がす…警備の甘さ、闇の魔法使い、やりたい放題…国家的恥辱…って酷い書き方するのね…この…リータ・スキーターって。」
「あの人はね、でっち上げや事実を大袈裟に書いたりする事が大好きなんだよ…。特にでっち上げに関してはピカイチだね。」
そういってリーマスは苦笑し、レンはリーマスがリータを好いてはいない事を察した。